飯高神社

千葉県 八日市場駅

社殿や瑞垣を飾る彫刻の壮麗さは県内でも有数です。観光するなら長めに時間をとって隅々まで拝観することをお勧めします。特に二十四孝の彫刻には全てに構図の説明があるため、知識がなくても楽しむことができます。彫刻以外も、歴史を感じさせる不揃いな石段や鳥居の眼前に広がる田園地帯など、多くの見所がありました。

なお、看板には「二十四孝の彫刻は成田山新勝寺以外では見られない」などと書いてありますがこれは誤りで、むしろ江戸時代の彫刻の題材としてはオーソドックスなものです。各題材の説明を見るとわかりますが、二十四孝はどれも親孝行を題材にした儒教思想を反映しているのが特徴です。

これは聞き齧った話です。儒教は江戸幕府が重視した思想です。大きな寺社の目に見える場所に儒教を題材とした装飾を散りばめることで、一種のプロパガンダとして機能したのではないでしょうか。

938年平良文（平将門の叔父）により創建される。
拝殿が倒れないように木で支えられている。
本殿、瑞垣の二十四孝の彫刻の細かさに目を見張るものがある。
1757年彫物棟梁・前林善右衛門による作とされる。

素晴らしい彫り物🎵