【変えてはいけないもの】

こんばんナム(^人^)

檀家さんのお葬儀でのこと。

故人が亡くなってすぐ、ご遺族と電話での打ち合わせの際

「ご住職、お通夜は無しで、お葬儀のみ行いたいのですが…」

とのご希望でした。コロナ禍でもあるし、ご遺族にも色々と事情があるご様子でしたので

「分かりました。では、斎場での儀式はお葬儀のみとして、お通夜はお寺で行いましょう。故人のためにも、儀式を省くことは出来ません。私ひとりでも行わせてください」

と、お答えしたところ、お通夜に身内の方のみ参列したい、とのお返事を頂き、お寺で、故人と本当に近い人のみで、お通夜を行いました。

お通夜の意味、戒名（法号）の意味を参列の方々に伝えしました。皆さん、お通夜をやって良かったと、おっしゃってくれました。

コロナ禍で、様々なことが変わりました。葬儀の流れもしかりです。

時代に合わせて変わらなければならないことはあると思います。でも、変えてはいけないものもあります。

変えてはいけないものを変えてしまうと、本質を失うことになり、形骸化してしまいます。

「無駄を省きつつ、本質を失わない」

これが、社会の大転換期である、今、求められていることではないかと思います。

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