今月は「弥栄(いやさか)」と題し、拝殿の彫刻「獏(ばく)」を絵柄としております。
「獏」は「獅子(しし)」とともに拝殿正面左右の「木鼻(きばな)」というところ存し、象に似ていますが実在の動物ではなく、中国から伝わった想像上の霊獣であり、境内の聖域を守護しています。この「獏」は「悪夢を食べてくれる」との言い伝えから邪気を祓うものとされ、やがて吉事の招来を祈る「縁起物」とされるようになりました。
そのような意味合いに相応しい善き言葉が今回謹書する「弥栄」です。漢語の「万歳(ばんざい)に当たる大和言葉です。「いよいよ栄えてゆきますように」との意義があります。
本年もコロナ禍は終息せず、自然災害は続き、世界に紛争は絶えません。
来る令和五年が私たちの切なる願いである「弥栄」なる世となりますよう祈念を込め奉製いたします。
今月は20日より「幸先詣」を行うため、月替特別朱印は18日迄の土日限定と致します。
黒い紙の御朱印帳をお持ちの方はこのようになります。