東勝寺のお参りの記録(1回目)
愛知県牛久保駅

簡単に端折ると、今川義元の墓から山本勘助の墓へ移動中に、たまたま通り掛かった寺。

何故か気になってしまった。
これもお導き。

塀の切れ目や瓦と瓦の間にも装飾を欠かさない所に好感が持てる。

入って右が駐車場、左に色々固まっている。

庚申と描かれた墓石みたいなものは、お堂は無いけど庚申堂で良さそう。
真新しく刻まれた文字がカッコいい。

隣のお堂は開けると石仏が三体。
弘法大師、地蔵菩薩、右は分からない。
中はとても綺麗。
ちゃんと管理されているのが分かる。

手洗い場みたいな所に仏が描かれた石。
簡易的な手水舎っぽい。
結構お気に入り。

6地蔵に赤い前掛けと帽子は定番だが、ここは3色。見ていて楽しい。

永代供養塔の観音菩薩が存在感抜群。
頭部に仏がいるパターンは好き。

本堂内では、慌ただしく動き回る男女１組。
お盆前だから大丈夫だと思っていたけど、寺側からするとお盆シーズン真っ最中と言う事らしい。
本当に申し訳無かった。

外で写真を撮っている時に、女性の方が「あっ」と声を出していた。
観光用でも無い寺でジロジロパシャパシャしてる奴はかなり珍しい。
自覚はある。

迷惑かもしれないと思いながらも本堂内へ。
至って普通の寺だよね、と思わせておいて左側に珍しいものがドーンと鎮座している。
良い色合いの木製社殿。
金毘羅大権現。
衝撃的なカッコ良さ。
破風と唐破風のゴールデンコンビが堪らない。
唐破風の下部にある彫刻は、鳳凰や龍が多いが、ここは象。しかも2頭。これは見た事無い。

と、ここで先程の女性登場。
気さくに話し掛けてくれた。

「古いのが好きなの？」と聞かれたが、別にそう言う訳じゃない。
寺や神社、仏像や鳥居、狛犬なんかが好きなだけだ。
あぁ、古いものだな。
と自分の中で妙に納得した。
「そうみたいです。」

金毘羅さんの中に仏像が入っていて、その写真を見せてくれると言う。
その間に本堂内を探検。
金毘羅さん右側に赤い箱に入った稲荷像がある。
箱の赤い色合いが良い。
白狐に跨がるお稲荷さん。
そもそも稲荷像自体あまり見掛けない。

左には、箱入りの大黒天。
こちらも良い感じ。

右側のエリアには、小物系が置いてある。
親子獅子にミニ仏像、何かの一場面を描いた時計、絵が描かれた石。
どれも好き。

正面エリアは欄間の彫刻が三面とも獅子。
このパターンは初めてかも。
右と左は天井から吊り下がった装飾品で半分隠れてしまっている。
勿体無い。

その代わり、中央ゾーンは全面金ピカに包まれた様な感覚になれる。
吊り下がっている物はよく見掛ける物だが、吊り下げ方が計算されているのかも。
かなり低くて余裕で触れる。

天井の四隅辺りに一面だけ模様が彫られている。
さり気無し。

片隅のポスターが胸に響く。
「死のうと思う日はないが、生きる力が無くなる時がある。」

10分程して女性が戻って来た。
史跡巡りの案内や、寺の由緒書きなどをコピーして来てくれた。
全部で6枚。
あれやこれや貴重な話を聞かせて貰えた。

お忙しい中、本当に有難う御座います。