お水汲み

梅雨入りして雨の話をよく聞きます。
尾張猿田彦神社は一宮市の奥町に鎮座しております。過去は川が現在の道路の役割を担っておりました。物流はもちろん式年遷宮の際に神宮に木曽桧を送る際は木曽川が使われました。また、一宮市は繊維で栄えた地域ですが、これも全て木曽の豊富な川の恵みを賜ることによって栄えたものです。

現在は蛇口をひねれば水が出る世の中です。蛇口から出る水をみて有難いと思うこともなかなかありません。水が当たり前の世の中。
そのため、雨が降ると『生憎のお天気』
水不足、草木、気温が上がる、農家の方にとって雨が降ると『恵みの雨』
人間は身勝手です。同じモノでも時と場合によって見え方が変わってしまいます。
感謝の反対はあたりまえとはよく言ったものです。
神道は自然崇拝であり、自然は神様です。忘れがちになってしまう感謝の気持ち。当たり前で気づかない神の恵みに目を向けて感謝をして日々をお過ごしいただきたいものです。

さて、神社では毎朝に神様の給仕をいたします。奥町の本殿で使用する水は木曽の恵みを得た井戸水を使用しております。神前にお供えする水をはじめ手水などのお清めも御神水を使用しております。御神水として参拝者の方でもご神徳を賜るよう授与もしております。土地の清めに用いたり、お風呂に入れ体を清めたり、料理に使用しご神徳を体に取り入れたりいたします。受けられる方は入れ物を持参でご参拝ください。