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k0512
2024年08月23日(金)
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若宮八幡社の境内には、230歳の雄狐と、150歳になる雌狐の夫婦狐が棲んでいました。
ある日の夜のこと、境内にあった芝居小屋の番人として、寝泊まりをしていた立舞の政治という人の夢の中に美しい巫女が現れて、「私は若宮八幡社に棲んでいる狐です。長いあいだ棲んでいますが、未だ官位をいただいておりません」と嘆きました。
それから何日か過ぎた夜、政治の夢の中に今度は白髪の老人が現れて、「私はこの若宮の社に二百何十年も棲んでいる狐です。しかしまだ決まった住処の洞穴がありません。
神社の中に洞穴を掘ることは恐れ多いことですが、もし洞穴暮らしを許していただけるならば、神主をはじめ町内を災いから守りましょう」と告げました。
政治はこの2つの夢のことを神主に語り、1833年奉行所に許可を願い出て小さい祠を建て、京都の藤森稲荷神社(伏見稲荷)から御分霊をいただき、縁結び夫婦和合の連理稲荷社としてお祀りされました。
というはなしがあります。
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