真言宗智山派
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長野県千曲市にある智識寺は、地元では紫陽花寺として親しまれていて、大御堂と十一面観音立像の2つの国の重要文化財を抱える由緒あるお寺です。
天平12(740)年に聖武天皇によって大御堂が冠着山の麓に建立され、源頼朝の帰依により現在の地に移ったとされています。
智識寺は檀家制度を持たないということもあり、地元のボランティアの方々が手入れをしてくださっていますが、寺は荒れ放題となってしまい、今後も維持していくことが難しくなってきています。
そこでまずは荒れ放題のお寺を整えようと、クラウドファンディングが立ち上がりました。
そのことを伝え聞き、私も微力ながら賛同いたしました。
そうしたところ、先日、リターンとしてクラウドファンディング限定の御朱印が送られてきました。
智識寺ではこれから補修工事などが行われ、今後に向けた対応も検討されていくことと思います。
地域ばかりではなく、国の財産であり、未来に残すべき文化財を守るため、これからもこのような機会があれば、及ばずながら賛同していきたいと思います。
【信濃國 古刹巡り】
智識寺(ちしきじ)は、長野県千曲市大字上山田にある真言宗智山派の寺院。山号は清源山。本尊は十一面観音。大御堂、木造十一面観音立像は国指定の重要文化財。
寺伝によると、奈良時代740年の創建で、807年に征夷大将軍・坂上田村麻呂が堂宇を改修した。鎌倉時代には源頼朝の信仰も篤く、1209年に七堂伽藍が建立され、仁王像が寄進された。室町時代には領主・村上氏の庇護を受け、廣意和尚により現在の本堂が再建されたが、村上氏が武田氏に敗れると一時衰退した。江戸時代には歴代松代藩主から庇護を受けた。
当寺は、、しなの鉄道・戸倉駅の南西7kmの緩やかな傾斜地にある。周りはりんご畑などの耕作地か雑木林。樹木が茂る境内はさほど広くはなく、大きな建物は大御堂のみで、他は小祠や石碑類のみ。国指定の重要文化財の大御堂は、藁葺屋根のきれいな造形の建物で、屋根部分に厚みがある分、角度によって見え方が変わり楽しめる。
今回は、大御堂が国指定の重要文化財であることから参拝することに。参拝時は休日の午後で、自分たち以外には参拝者はいなかった。
※当寺では、住職がいらっしゃる時は御朱印が拝受できるみたい。自分の参拝時は住職不在の貼り紙が。残念…(^_^;)
境内南端入口全景。藁葺屋根の趣のある<仁王門>。
仁王門に向かって左側の石柱は新しく見えるが、「國寶 大御堂 文部省」と書かれた横に明治四十年(1907年)と刻まれている。
仁王門に向かって右側の石碑。
仁王門に向かって左側の景色。
<仁王門>全景。
仁王門左側の<吽形仁王像>。
仁王門右側の<阿形仁王像>。
仁王門をくぐったところからの眺め。
参道の右側にある<寺務所>。参拝時は無人で御朱印を拝受できず...(^_^;)
参道左側の<地蔵像>。
参道左側の<釈迦堂>。
釈迦堂内部の<木造釈迦如来坐像>。穏やかな表情。
参道の進行方向を望む。
参道左側にある<手水盤>。
<大御堂>遠景。室町時代末の1541年の再建、桁行四間、梁間三間、寄棟造、茅葺、禅宗様式の仏堂。国指定の重要文化財。
大御堂前左側の<狛犬>。
大御堂前右側の<狛犬>。仔獅子の姿勢が変わっている。
<大御堂>全面。
<大御堂>正面。
<大御堂>内部。味のある<厨子>。
<大御堂>全景。少し角度を変えるだけで、茅葺屋根の形が大きく変わって見える。
拝殿に向かって右手にある石碑。
<大御堂>全景。茅葺の状態はきれい。
<大御堂>を横から見たところ。
拝殿に向かって左手のやや高いところにある<忠魂碑>。
最後に、<大御堂>全景。メンテナンスも大変そうだが、ぜひこのまま残して欲しい。(^▽^)/
名称 | 智識寺 |
---|---|
御朱印 | あり |
限定御朱印 | なし |
電話番号 | 026-275-1120 お問い合わせの際は「ホトカミを見た」とお伝えいただければ幸いです。 |
詳細情報
宗旨・宗派 | 真言宗智山派 |
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