長栄堂（池上本門寺内）

東京都 池上駅

東京都大田区の長栄山池上本門寺に位置する長栄堂は、日蓮宗の重要な信仰の場として知られています。この堂は、日蓮聖人が佐渡ヶ島に配流されていた際に、守護神として祀られた「長栄大威徳天」を奉安しています。

●長栄大威徳天の出現

長栄大威徳天は、日蓮聖人が塚原三昧堂にて法華経を日夜読誦している最中、初めて白髪の翁の姿で現れました。彼は「法華経の行者を守護し、特に海上安全や所縁の吉祥を保つ」と誓い、日蓮聖人の生涯にわたりその影身として守護を続けました。この神変不思議の通力は、信者たちにとって特別な存在となり、長栄大威徳天は日蓮聖人の信仰の重要な一部となりました。

●伝承と信仰の広がり

日蓮聖人が池上で入滅した後、長栄大威徳天は「長栄山」の名に由来して崇められるようになりました。彼は「末法万年の末まで法華経の信者を守護する」との誓いを残し、今日までその神力は広がり続けています。この信仰は、池上本門寺の隆昌に寄与し、信者たちはその守護の御利益を享受できるとされています。

長栄山池上本門寺境内にあり、日蓮聖人が佐渡配流中に守護神となった「長栄大威徳天」を祀っている。
昭和34年再建。
毎月22日が縁日で、正月・5月・9月が大祭。また、毎年7月の土用の丑の日にはほうろく祈祷会が行われる。

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