ゆずさめじんじゃ
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油豆佐賣神社(ゆずさめ~)は、山形県鶴岡市湯田川にある神社。式内社で、旧社格は郷社。祭神は、溝杙姫命(みぞくいひめ)、大己貴命、少彦名命。
社伝によると、飛鳥時代の白雉元年(650年)の創祀。平安時代に成立した『日本三代実録』にも記載のある古社。927年に編纂された『延喜式神名帳』に記載のある「出羽國 田川郡 由豆佐賣神社 小」に比定されている。1612年には山形城主・最上義光から社領155石が安堵され、最上氏改易後は庄内藩主・酒井氏が庇護し、社殿を修復するとともに社領50石を寄進した。奈良時代の712年に発見された湯田川温泉鎮護の神社として古くから崇拝され、神仏習合の時代には観音堂、湯蔵権現、龍蔵権現などと呼ばれた。明治時代に入り、近代社格制度の下、郷社に列した。
当社は、JR羽越本線・羽前水沢駅の南東4kmほどの、湯田川温泉郷のやや高い場所にある。街自体は昔の栄華を感じるところもあるが、現在は温泉客が相当減少しているようで、旅館業を廃業した裕福なお宅が多く感じる。その街外れ(高台)にある境内は、入口から鬱蒼とした森で、少し登ったところに社殿がある。社殿は大きく立派で、後ろに本殿はない様式(拝殿・本殿が一体)。社殿周りは広くはないが、草ぼうぼうであまり歩き回ることはできない。参道脇には由緒のある極太巨木も存在する。
今回は、出羽国の式内社ということで参拝することに。参拝時は週末の午前中早い時間、自分たち以外に参拝者はいなかった。
境内東端入口から境内全景。温泉街の端っこにある。明治期に建てられた、味のある社号標。
入口の<石造六脚鳥居>。社号標だけでなく、鳥居の扁額にも<延喜式内~>と書かれている。
少し進むと、この辺りまでは明るいが、この先はけっこう暗くなるのかな? またサバイバル系? (^_^;)
参道左側にある<水稲種子芽出法創始者 湯田川村 大井多右エ門の碑>。江戸末期に当地で出湯を使った発芽法を編み出し、地元に多大な貢献をしたらしい。肝心の石碑からは何も読み取れない...汗
いよいようす暗いエリアに入る。
参道右側の<手水舎>。屋根がちょっと朽ちているかな...
つづいて参道右側の<祓戸大神>の石碑。
参道右手前方を見上げると、かなり立派な巨木が目の前に。
階段下から<本殿>を見上げる。まだ全貌が見えない。
巨木の下に説明書きがあるので読んでみると、<湯田川の乳イチョウ>というらしい。
というかじっくり見ると、めっちゃ見事な激しい<乳たれ>。これは素晴らしい。
少し上から巨木を見ると、なんと<乳たれ>は下だけでなく、上にも突き出ている。まるで幹と根の関係みたい。
階段を登り切ると<本殿>。標準レンズだと全容を捉えることができない...
<本殿>正面。建物自体はかなり大きい。彫刻などはほとんどなくシンプルな造り。
<本殿>内部(外陣)に掛かる扁額。凝った額縁は古そうだけど、字の部分は新しそう。修復したのかな?
<本殿>内部(内陣)の様子。少し手入れが。。。当社は<拝殿本殿一体型>なので、この建物の裏手に建物はない。
本殿から境内を見下ろす。サバイバル系で大変かと思ったが、それほどでもなくて良かった。
本殿の右側に立つ建物。もとは社務所か何かかな。廃墟と化しているみたい...
元社務所の前に立っている、地元・出羽國荘内縣鶴岡町(現山形県鶴岡市)出身の国語学者・三矢重松の石碑。
三矢重松の石碑の場所から見た、豪壮な<本殿>全景。
最後に、下り階段でもう一度振り返ってみる。(o^―^o)
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