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創建不詳。
807年紀州から勧請され、熊野郷の鎮守としたと伝わる。
拝殿(室町後期・重文)の裏に6棟の本殿が並ぶ。西三棟は江戸時代の再建、間に祠を挟み東二棟が鎌倉時代の建築で重文指定されている。
拝殿
拝殿
本殿
本殿
本殿
本殿
本殿
本殿
本殿
【甲斐国 古社巡り】
熊野神社は、山梨県甲州市塩山熊野にある神社。旧社格は郷社。祭神は伊弉冉尊、速玉男尊、事解男尊、天忍穂耳尊、瓊瓊杵尊、産火火出見尊。拝殿と本殿2棟は国指定の重要文化財。
創建は不詳。江戸時代後期成立の『甲斐国志』によると、飛鳥時代の朱鳥年中(686年~701年)に紀州熊野より勧請され、熊野郷の鎮守社として成立したとされる(平安時代927年に成立した『延喜式神名帳』に記載がないため、朱鳥年中の創立を否定する説もある)。平安時代後期には後白河法皇の勅により、熊野本社の規矩をとって社殿を建立したと伝わる。古来熊野大権現と呼ばれ、近世には甲斐国における熊野四所霊場の一社とされた。
当社は、JR中央本線・塩山駅の南西2kmの平地、県道近くのまばらな住宅街の中にある。古木が林立しほど良い包まれ感のある境内は、旧郷社格らしいまずまずの広さ。低い境内南端から入り、社殿周りの北側が少し高くなっている。特徴的なのは、一段高いところに横長の拝殿(重文)があり、その背後にさらに一段高い横長の場所があって、本社社殿(重文)だけでなく境内社も横一列に並んでいるところ。
今回は、拝殿と本殿が国重文ということで参拝することに。参拝時は休日の午後、自分たち以外には誰も見掛けなかった。
境内南端入口全景。
境内南端入口の<鳥居>。社号標は鳥居の右側少し離れたところにある。
鳥居をくぐったところ。
参道左側にある<狛犬>。頭大きめのオーソドックスなタイプ。
参道右側にある<狛犬>。お洒落なマフラーを巻いている。
参道左手にある<御神木>。根の張り方が個性的。
参道右手にある境内社。ちょっと右に傾いているかも...(^_^;)
参道右手にある<鐘楼>。腰袴付。
参道右側の<手水舎>。後ろには新しい<授与所>と<鐘楼>。
参道左側の<日露戦役記念碑>。
階段を登ったところにある<拝殿>全景。室町時代後期の建立で、桁行五間、梁間三間、一重、入母屋造、茅葺。国指定の重要文化財。
<拝殿>正面。この拝殿は完全な壁がなく、風が吹き抜けるタイプ。
拝殿の背後、一段高いところの西端にある境内社。
当社の本殿は独特な構成になっていて、拝殿後ろの高い場所に6つの本殿が横一列になって建っている。まず西側の3つの本殿。
この3棟は江戸時代の再建で旧観を失っているとのこと。
続く一棟は、再建ができず小祠に置き換えられてしまったとのこと。
そしていよいよ東側の2つの本殿。こちらが今回のお目当て。
室町時代中期の建立で、一間社隅木入春日造、檜皮葺。国指定の重要文化財。
やはり文化財の世界では、旧観を失わずに存在し続けていることが大事なんですね...(^_^;)
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