令和八年睦月切り絵御朱印

　今年は丙午年につき、今月の切絵御朱印には御神馬をあしらい奉製いたしました。

　丙午年は、火の気が強まり、勢いや運気が最高潮へと達し、変化と成長の著しい年になると言われます。お正月を迎えます今月の切絵御朱印には、時に強すぎる火の気に調和する「水」を表す青を背景に、雨をもたらす雲をあしらった吉祥文様「雲立涌（くもたてわく）」を添え、この年が穏やかに発展をもたらす年となりますよう祈りを込めました。

　火と水の調和に因むものとしては、上棟祭に掲げられます「天の矢」と「地の矢」という破魔矢があります。天の矢には亀と海、地の矢には鶴と雲が描かれ、鶴と亀で末長く、海と雲をもって火を消す、という願いが込められ、上棟を迎えた家が末長く火の災いから守られるよう祈願されたものとなっております。

　御神馬は、１年に１度神様がお神輿におうつりになり、氏子地域を巡る「神幸祭（しんこうさい）」に奉仕する神聖な馬です。たてがみを飾り編みにし、背中には幣束を載いた姿は神々しくまた愛らしいものです。

　神様方のお護りのもと、ご参拝のみなさまが穏やかに栄える１年を過ごされますようお祈り申し上げます。