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きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ

北口本宮冨士浅間神社のお参りの記録(1回目)
山梨県富士山駅

投稿日:2025年09月17日(水) 03時36分00秒
参拝:2019年4月吉日
山梨県富士吉田市上吉田に鎮座する北口本宮冨士浅間神社。
富士急行河口湖線・富士山駅から徒歩でおよそ30分。市街地から離れるにつれ、遠くにそびえる富士の山容が少しずつ近づき、その存在感が視界を支配していく。やがて社域に足を踏み入れると、参道の両脇には天を突くような杉の大木が並び立ち、訪れる者を別世界へと誘う。木々の梢を渡る風の音が響き、澄んだ空気が胸の奥まで流れ込んでくるようだ。

御祭神は木花開耶姫命、彦火瓊瓊杵尊、大山祗神。社伝によれば、景行天皇40年に日本武尊がこの地に祠を建てたことに始まると伝えられている。以来、富士北口の登山道を守護する社として、多くの登拝者にとって心の拠り所となってきた。重厚で荘厳な本殿が姿を現し、そこに立つだけで背筋が自然と正される。

この日はバスタ新宿から当地へ。コンサートの開演まで時間があったため、会場近くを散策するうちに、思いがけずこの神社に辿り着いた。鳥居をくぐった瞬間、街の喧騒は遠のき、境内に満ちる清浄な空気が全身を包み込む。深い緑の匂い、苔むした石の冷たさ、そして静けさの奥に漂う霊気──それらすべてが、富士の麓ならではの気配を伝えてくれる。まるで山そのものがここで息づき、人を見守っているかのようであった。

私はまだ富士山に登頂した経験がない。だが、もしその時が訪れたなら、必ずこの社を再び訪れ、登山の安全を祈り、心を整えてから一歩を踏み出したいと思う。ここで深呼吸するだけで、すでに登山道の第一歩を踏み出したかのような清々しさがあったからだ。富士山を仰ぐ土地に生きる人々が、代々この社を大切にしてきた理由を、わずかな時間ながら実感できた気がする。
北口本宮冨士浅間神社(山梨県)

すてき

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