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単立(真言宗)

本明寺
山形県 鶴岡駅

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しばっ
しばっ
2025年09月03日(水) 00時16分47秒
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 山形の庄内へ家族と即身仏を拝みに行ってきました。山形県の湯殿山は修験の聖地で全国で18体ある即身仏のうちの8体が現存し、このお寺にはそのうちの一体、本明海上人が祀られています。

ただ、観光のために開かれているわけではないので、電話して説明を受けられるかどうか確認してから行きました。都会の寺だと拝観者に手慣れていますが、地方の寺は普通の生活の合間に身内の方が対応する場合も多いです。 

本明寺(山形県)
本明寺(山形県)

山の麓の小さな集落、小高いところにありました。訪れたときは呼び鈴を押しても出てこず・・しばらくしたら男性の方が、「お堂の方にいると思いますよ」と教えてくれて、そちらへ行ってみると、女性の方がちょうど前の拝観者に説明をしていたところ。

本明寺(山形県)

こちらが即身仏堂です。奥には白装束をまとった本明海上人本人が静かに鎮座しております。

本明寺(山形県)

(写真はパンフレットから)1683年に入定というかなり古い方で、湯殿山系の即身仏の先駆けと言われています。一緒に行った息子は最初真ん中に座ってたのが、「こわ~い」と言い出して席替え。真ん中に座るとちょうど目を合わせるような位置になりましたが、恐くはありません。人々を救うために修行の末にこうした姿になったことを考えると有り難さが込み上げてきます。江戸時代前期の即身仏なのでかなり古いのですが、姿はしっかりと維持されています。

 目の辺りが黒くなっててちょっと怖いのですが、とある大工さんが「目が光っていて怖い」と考えて何を思ったか目に漆を塗って黒くしてしまったのだとか。なんてことを・・。

 説明してくれたのはこの寺にお嫁に来た女性のかた。昔お嫁に来たときは、即身仏は最初は怖かったのだとか。確かに、今はインターネットで探せば即身仏の写真も見られるけども、なんの予備知識なく対面したらびっくりしますね。

 本明寺は檀家を持たない真言宗の修行寺で、往時は湯殿山系の修行者で賑わったようです。真言宗だからなのか、ここの住職は世襲ではなく、色んなところから異動みたいな感じで来るそうです。真言宗は基本的に妻帯禁止だけど、まあ、タテマエ上「いないコト」になってるそうです。 こういった裏話みたいな話が面白かった。

 

 本明海上人の生い立ちはパンフレットに書いてますが、古い時代のためどういう足取りで修行をしてきたのかは資料が残っておらず分かってないのだとか。そして長らく秘仏扱いで人目に触れない状態がずっと続いていましたが、先代の住職が、「人々が手を合わせてこその仏様」と考えて開帳に踏み切ったそうです。だから人目にふれるようになったのはかなり最近。しかし、湯殿山系の即身仏で最古であることから、この方から湯殿山系の即身仏修行が広まっていったということも考えられます。

拝観料の話が出てこないので、「あの~拝観料はいつお支払すれば?」といったら「あれ~まだだっけ?」との返事。こういった素朴なやり取りが、都会の寺にはない温かみですね。

本明寺(山形県)

火渡りの跡です。村山地方では行われていたが、庄内地方ではここが初めてやったのだとか。修行寺っぽい催しです。

本明寺(山形県)

湯殿山の立派な石碑。鉄門海と銘があります。鉄門海上人も即身仏となったお坊さんです。

本明寺(山形県)

ここには入定地も残されています。ここに穴をほって最期を迎えたと思うと感じ入るものがあります。一緒に行った嫁さんいわく、「ここはなにか感じるものがあった」とのこと。一応熊鈴がついた杖を借りられます。歩いてすぐなので、鈴が役に立つことはないと思いますが、ちょっと修行者の気分が味わえます。

本明寺(山形県)

鈴付きの杖。

 境内は杜と苔に覆われて静かな佇まいでとても雰囲気がいいです。しかし檀家がいないので維持費もかかるようです。ぜひここを訪れて拝観料を収めて仏様をずっと守っていくことに貢献しましょう。

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本明寺(山形県)
鈴付きの杖。  境内は杜と苔に覆われて静かな佇まいでとても雰囲気がいいです。しかし檀家がいないので維持費もかかるようです。ぜひここを訪れて拝観料を収めて仏様をずっと守っていくことに貢献しましょう。
本明寺(山形県)
ここには入定地も残されています。ここに穴をほって最期を迎えたと思うと感じ入るものがあります。一緒に行った嫁さんいわく、「ここはなにか感じるものがあった」とのこと。一応熊鈴がついた杖を借りられます。歩いてすぐなので、鈴が役に立つことはないと思いますが、ちょっと修行者の気分が味わえます。
本明寺(山形県)
湯殿山の立派な石碑。鉄門海と銘があります。鉄門海上人も即身仏となったお坊さんです。
本明寺(山形県)
火渡りの跡です。村山地方では行われていたが、庄内地方ではここが初めてやったのだとか。修行寺っぽい催しです。
本明寺(山形県)
(写真はパンフレットから)1683年に入定というかなり古い方で、湯殿山系の即身仏の先駆けと言われています。一緒に行った息子は最初真ん中に座ってたのが、「こわ~い」と言い出して席替え。真ん中に座るとちょうど目を合わせるような位置になりましたが、恐くはありません。人々を救うために修行の末にこうした姿になったことを考えると有り難さが込み上げてきます。江戸時代前期の即身仏なのでかなり古いのですが、姿はしっかりと維持されています。  目の辺りが黒くなっててちょっと怖いのですが、とある大工さんが「目が光っていて怖い」と考えて何を思ったか目に漆を塗って黒くしてしまったのだとか。なんてことを・・。  説明してくれたのはこの寺にお嫁に来た女性のかた。昔お嫁に来たときは、即身仏は最初は怖かったのだとか。確かに、今はインターネットで探せば即身仏の写真も見られるけども、なんの予備知識なく対面したらびっくりしますね。  本明寺は檀家を持たない真言宗の修行寺で、往時は湯殿山系の修行者で賑わったようです。真言宗だからなのか、ここの住職は世襲ではなく、色んなところから異動みたいな感じで来るそうです。真言宗は基本的に妻帯禁止だけど、まあ、タテマエ上「いないコト」になってるそうです。 こういった裏話みたいな話が面白かった。    本明海上人の生い立ちはパンフレットに書いてますが、古い時代のためどういう足取りで修行をしてきたのかは資料が残っておらず分かってないのだとか。そして長らく秘仏扱いで人目に触れない状態がずっと続いていましたが、先代の住職が、「人々が手を合わせてこその仏様」と考えて開帳に踏み切ったそうです。だから人目にふれるようになったのはかなり最近。しかし、湯殿山系の即身仏で最古であることから、この方から湯殿山系の即身仏修行が広まっていったということも考えられます。 拝観料の話が出てこないので、「あの~拝観料はいつお支払すれば?」といったら「あれ~まだだっけ?」との返事。こういった素朴なやり取りが、都会の寺にはない温かみですね。
本明寺(山形県)
こちらが即身仏堂です。奥には白装束をまとった本明海上人本人が静かに鎮座しております。
本明寺(山形県)
山の麓の小さな集落、小高いところにありました。訪れたときは呼び鈴を押しても出てこず・・しばらくしたら男性の方が、「お堂の方にいると思いますよ」と教えてくれて、そちらへ行ってみると、女性の方がちょうど前の拝観者に説明をしていたところ。
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名称

本明寺

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限定御朱印なし
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