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耕田院の日常(386回目)山形県羽前大山駅

岩と旅人の法則

投稿日:2024年02月21日(水)
岩と旅人の法則
モクレンも咲きそうな陽気。これは去年の写真です。

◆心理カウンセラーの心屋仁之助さんが「岩と旅人の法則」という話をしていた。話のテーマは「他人は自分の思い通りにならない」だ。

◆次のような話だ。

「岩と旅人の法則」

ある日、旅人が歩いていると、目の前に、巨大な岩がありました。
旅人は、岩に向かって「じゃまだ、どけ」と言いましたが、当然、岩はどきません。
言葉が通じないのかな、と思って色々と言葉を変えてみましたが、ぴくりとも動きません。

そこで旅人は、岩を押してみました。
でも、ぴくりとも動きません。
だんだん腹が立ってきて、「みんなの邪魔になるだろうが」と、
蹴ったり叩いたりしましたが、岩には通用しません。

どかないと爆破するぞ、と脅しましたが、動きません。
旅人は悔しくて仕方がない。
そして最後には、とうとう本当に爆破してしまいました。

でも、一部が破壊されて、岩が少し動きました。
それによって、もう十分通れるのに、旅人は、まだ気が治まらず、
応援を呼んで、さらに岩を爆破し続け、
疲労し、飛び散った破片で傷ついていきました。

その様子を見ながら、多くの旅人は、岩を避けて遠回りして行ったり、
岩の上を楽しみながらロッククライミングして乗り越えていく人もいました。
旅人が岩と戦っているのを遠くでお弁当を食べながら見ている人もいました。
旅人は、そんな人にも腹が立ちます。

「せっかく俺が、みんなのために岩を動かしてやってるのに」

そして疲れて、とうとう座り込んでしまいました。
迂回したり、乗り越えていった旅人達は、もうずいぶん遠くまで行ってしまいました。

「岩を動かすことは、変わらない他人を変えようとするようなものです。」

◆最後に心屋仁之助さんは次のようにまとめている。

◆他人を変えるのではなく、自分が、意地を張らずに、あえて遠回りしたり乗り越えたりすることで「本当の目的」に早くたどりつけるのかもしれませんね。だって、もともと旅人は、そこを通りたかっただけなのですから。

◆「よかれ」と思い、親は自分の子どもを理想通りに育てようとする。「よかれ」と思い、教師はクラスを理想のクラスに変えようとする。「よかれ」と思い、社長は社員を、妻は夫を、夫は妻を‥。「よかれ」と思い人は人を変えようとする。しかし、どんなに正論をぶつけても、本人が変わろうとしない限り、人は変わらない。

◆そもそも「よかれ」に問題がある。変えようとする方の「よかれ」は、相手の「よかれ」とは違っているのだ。見栄だったり、コンプレックスの裏返しだったりするのだ。ただのエゴだ。それを忘れ、これでもか、これでもかと…。悲しいかな、人間の性である。

◆それにしても、岩にはたぶん「脳みそ」はないけれど、記憶は持っているはずだ。それは、地球誕生以来の記憶かもしれない。それをちょいと「ごめんなさい」どかすだけでなく、木端端微塵に破壊する。その凶暴さも人間の性だ。

#輪橋山徒然話
#心は大山
#よかれ
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#心理カウンセラー
#モクレン
耕田院(山形県)

すてき

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