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耕田院の日常(370回目)山形県羽前大山駅

 「日々新たなり」

投稿日:2024年02月04日(日)
輪橋山徒然話 2024-2-3 「日々これ新たなり」

◆夜の熟睡を死んだように眠るとたとえるのは、適切な表現かもしれません。
人は夜、眠りの中に死んで、朝目を覚ます時は死から甦るのだと考えられるからです。
「日々これ新たなり」ですね。(瀬戸内寂聴)

◆瀬戸内寂聴さんは、毎日「死んで」そして朝に「蘇る」のだという。毎日新しい命を生きるのだという。

◆詩人のまどみちおさんも「死」について同じ視点で書いている。「れんしゅう」という詩だ。

れんしゅう     まどみちお

今日も死を見送っている
生まれては立ち去っていく今日の死を
自転公転を続けるこの地球上の
すべての生き物が 生まれたばかりの
今日の死を毎日見送り続けている

なぜなのだろう
「今日」の「死」という
とりかえしのつかない大事がまるで
なんでもない「当たり前事」のように毎日
毎日くりかされるのは つまりそれは

ボクらがボクらじしんの死をむかえる日に
あわてふためかないようにとのあの
やさしい天がそのれんしゅうをつづけて
くださっているのだと気づかぬバカは
まあこのよにはいないだろうということか

「うちゅうの目」まど・みちお

◆明日の命は、わからない。とりあえず今日の「命」に感謝する。もしも、明日目覚めたら、新しい命に有難いと感謝する。

◆そんな当たり前のことにそろそろ気がつきなさいよと詩人かいっているのだ。

◆皆さま、立春の朝、棟方志功さんの絵のように和諺愛語で迎えましょう。

#輪橋山徒然話
#心は大山
#棟方志功
#和諺愛語
#瀬戸内寂聴
#まと_みちお
耕田院(山形県)

すてき

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