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耕田院の日常(364回目)山形県羽前大山駅

痩せた北極クマ

投稿日:2024年01月28日(日)
輪橋山徒然話 2024-1-28

◆この冬何度も北極クマの映像が流れた。冬眠前のエサがなく、だった。

◆地球温暖化の影響は北極圏でも猛威を振るっている。北極海で1年以上解けずに残っている海氷は1970年から10年ごとに13%もへっているそうだ。あれから50年、現状の今はどうなっているのだろう。計算してみた。

◆10年ごとのマイナス13%。何か公式がありそうだが、忘れてしまっているので地道に計算すると次のようになった。

◆1970年の1年以上解けずに残っている海氷を100とする。(小数点以下2位まで)

1980年 100×(1-0.13)=87
1990年 87×(1-0.13)=75.69
2000年 75.69×(1-0.13)=65.85
2010年 65,85×(1-0.13)=57.29
2020年 57.29×(1-0.13)=49.84
2030年 49.84×(1-0.13)=43.38

◆つまり、2020年の段階で「49.8%」。半分以下になっているということだ。この数字が示すことは、あと50年でもう50%減るということだ。ちなみにあと50年で1970年の25%になるといことだ。

◆このような環境の激変が北極クマに、飢餓ともいうべき影響を与えたのだろう。

◆さて、ちょうど今頃になると1年生の国語で「海への長いたび」という教材を学習する。それは、冬眠から覚めた北極クマの親子が海に向かう旅をドキュメンタリーのナレーションのような文章で書かれたものだ。北極クマの母と兄弟2頭が、海をめざして移動する。

◆北極クマは、一冬に2頭の子どもを産むそうだ。なぜ、2頭なのかというとそれは種の存続のための「リスク管理」なのだ。つまり、もしもの場合1頭だけは生かすということなのだ。もちろんそんな話は1年生の教科書には出てはこない。

◆種の存続とは厳しいものだ。餌が十分であれば順調に育つ。しかし、十分でなければどちらか1頭が犠牲になる。さて、もっと問題なのは母グマのエサがない場合はどうするかということだ。この場合は、せっかく産んだ赤ちゃんが犠牲になるのだ。

◆そうして、母グマは次の年に再び2頭産むのだ。

◆いっぱいのコップの氷が溶けても溢れることはない。体積が変わらないからだ。だから海氷が溶けても海面はさほど変わらない。しかし、クリーンランドなどの陸地の氷が溶け出すとどうなるだろう。一説では今世紀末までに数十センチから1メートルの変化があるそうだ。ちなみにグリーンランドの氷が全て溶けると水位は7メートルもの上昇だ。

◆海がおかしい。先日スーパーの鮮魚コーナーが縮小されていて驚いた。「魚」がないのが原因だそうだ。寒に入っても暖かい今年はタラも小さい。そういえば12月の大黒さまではハタハタが一匹1400円だったとか。今年は新巻鮭もなかった。ここまでくると乱獲ではない。海そのものが変わってしまったのだ。

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耕田院(山形県)

すてき

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