朝から泣ける話

世の中はいい話、すてきな話で溢れている。今日も朝から泣ける話だ。輪橋山徒然話2023/6/23

今朝の主人公は「サムスン」のアミットだ。

一本の電話から物語はスタートする。

電話の依頼は「7時になる前にテレビの故障を修理してもらいたい」という。
舞台はインドの山岳地帯。

車がやっと一台通る吊り橋を渡る。
途中で倒木が道を塞いでいる
倒木は押しても動かない
諦めて道を変更する。

全てを　心を込めて　受け止めるのだ　(歌の歌詞)

細い山道を登っていく。

そしてあなたを待っている人のところへ辿り着くのだ　(歌の歌詞)

また車が止まる。
今度は放牧された羊の群れの中にいる。

ようやく目的地。山村にある白い建物。とっくに車のライトが灯る時刻だ。

依頼主が待っていた。
若い女性だ。

「急いで時間通りに修理してくれますよね。」

ようやくアミットの修理が終わる。
依頼主は立ち上がる。そして、鐘の前に移動し、明るい声でいう。
「早くきて、急いで。番組が始まる」と。

するとなんと目の不自由な子どもが次から次へと階段から降りてくる。仲間同士手をたずさえながら降りてくる。そして席に座る。じっと声をひそめて今まで待っていたのだろう。実は依頼主の彼女も目が見えていない。

「今夜の最初の出場者は私たちの大好きなプレーナです。」
テレビの声が流れると全ての子どもにこの上ない恍惚の表情が浮かんだ。

天を仰く子
手拍子する子
手をあわせる子
一緒に歌う子
それぞれの子が
それぞれに身体を揺さぶり　
それぞれの魂を揺さぶる

「彼女はこのホステルの出身者で、私たちの親友です。」と胸を張る依頼主。

天使の歌声を持つプレーナも目の不自由な少女だったのだ。

「この動画を見れば泣くでしょう！感情的な短編映画」で見つけた。たぶんサムスンのPR動画のだ。どんな山奥でも修理に行く。採算度外視。世界の一流企業のポリシーは、最先端の技術革新だけではなく、今なお「人の役に立つ」「人を喜ばせる」ところにあるのだということを伝えている。
(https://www.youtube.com/watch?v=4N3AmwudHfE)

瀬戸内寂聴さん
一生懸命信心すれば、黙っていても必ず誰かが助けてくれる。それが冥加ですね。

今朝の「縁_えにし」は、冥加。盲目の依頼主には、サムスンの社員の姿をかりて観音様が助けてくれたように思えたことだろう。冥加とは神仏から知らず知らずに受ける加護。

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