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耕田院の日常(278回目)山形県羽前大山駅

ユートピアのマウスの未来

投稿日:2023年05月29日(月)
「Universe 25」という名のマウス実験

◆昨日はサイモン・フレーザー大学のブルース・アレクサンダー博士の「植民地ネズミと楽園ネズミ」のラットパーク実験だった。結論は、心身のストレスが強い植民地状態であれば、マウスは薬物依存症になり、もしも、そこから心身のストレスのない世界に移動できれば依存症は克服できたという話。

◆今朝はジョン・B・カルホーン博士の「Universe 25」という実験だ。

◆「Universe 25」という実験では、マウスにとっての理想的な環境を作り、マウスの行動とその環境の変化を観察した。食料や水を無制限に提供し、病気や天敵から保護された環境で、最大3840匹のマウスが生活できるような空間を提供した。これがユートピアだ。

◆始めは、各部屋に8匹ずつ、オスとメスが放たれた。その数はやがて爆発的に増え、2200匹まで膨れ上がった。しかしその平和は長くは続かなかった。一定の数に達した時、争いが生じ、社会には格差が生まれた。「富裕層の部屋」に住むメスマウスたちは子育てに励み、子供たちの死亡率を50%に抑える一方で、「貧困層の部屋」ではメスマウスたちは子育てに苦しんだ。子供たちの死亡率は90%にも上昇した。ネグレクトも酷くなり、同時に、オスマウスたちは5つの異なるタイプに分化し、振る舞いが変化しだと言う。

◆興味深い5つのタイプ

普通に近いマウス:闘争で勝ちボスとなったマウスで、好戦的でなく守りに徹している。

中ボスのマウス:普通に近いマウスと比べて地位が不安定で、すぐに他のマウスと争う

愛に飢えたマウス:雄だろうと雌だろうと子供だろうと求愛行動をする浮名を流すタイプ。攻撃されても戦わない。

ストーカーマウス:闘争せず、弱虫なのに動きは活発。しつこく求愛する。

引きこもりマウス:引きこもり他に興味がない。

◆このユートピアは560日目に個体数の増加は停止した。600日目には、生まれるマウスよりも死ぬマウスの方が多くなり、個体数は減少した。そして、この頃から若いマウスたちは、交配や子育て、縄張り争いなどへの関心を失い、自分自身の世話に専念するようになった。その結果、920日目には最後の妊娠が確認され、1780日目には最後のオスが死亡した。かつて2200匹いたマウスの数は0になり、ユートピアは終わりを告げた。

◆この実験は25回行われ、全ての実験で結果は同じだった。理想的な環境であっても、社会的な格差や行動の変化が生物の生存率に影響を及ぼすことを示した、その重要な一例である。

◆有名な話である。今回は「curious あなたの好奇心を育てよう」を参考にした。西村博之さん(ひろゆきさん) のサイトである。ひろゆきさんはこの話の分類をエンタメ、都市伝説としている。

◆さてさて誰かコンピュタでシュミレーションして欲しいものだ。

◆ 「青春は恋と革命」。瀬戸内寂聴さんはよくこの言葉を使う。ユートピアには恋も革命も情熱も生まれないということなのか。

◆いつもニコニコ、一筆啓上付箋写経。
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
耕田院(山形県)

すてき

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