耕田院の日常(274回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年05月21日(日)
輪橋山徒然話 2023/5/12
◆「えっー、そうなんだ」と思った。
◆「隙」という漢字である。
◆この漢字の字源は「段のついた土山」の象形「阝」と「小さな点と太陽の象形」と漢字/漢和/語源辞與にあった。改めて見ると「小+日+小」は隙間からさす日の光なのだ。「すき間から光が漏れる」の情景が浮かび、しっくりくる。なんとも見事な漢字だ。
◆隙間といえば、1横綱1大関という番付表がそうだ。夏場所14日から大相撲夏場所が始まるのだが、東の大関には隙間があり、西の横綱はいない。江戸時代から小結、関脇、大関は東西で欠くことができないため、夏場所の番付は一人横綱の照ノ富士が大関を兼ねる「横綱大関」だ。
◆横綱、大関陣が不安定だ。原因は、大関陥落が続いていることだ。そのため、優勝争いも混沌としている。直近8場所は全て優勝者が異なり、うち3場所は平幕力士が賜杯を抱いているという。
◆番付上位者が貫禄を示し、下位の挑戦をはね返すのは大相撲だ。だからこその番狂せが大きな魅力なのだが、そのような状況ではないらしい。両膝に古傷を抱えた横綱の照ノ富士は、ここ一番の勝負には無類の強さを発揮するが、休場を繰り返している。
◆横綱にふさわしい相撲の取組のことを横綱相撲いう。相手の果敢な攻めを真正面から受け止めて、相撲をとらせて、余裕を持って返すような堂々とした勝ち方のことだ。横綱にはどこからでも掛かってこいという「隙」をつくる余裕あるのだと聞いて合点した話がある。
◆高森顕徹先生の「スキのないのが欠点」という話だ。(光に向かって100の花束より)
あるとき博多に巡業来ていた大相撲一行の中にとても強い力士が一人いた。
彼には大関も横綱もとても勝ちみはないだろうというもっぱらの評判だった。
ひいき客の一人が、
「この分では君はすぐに横綱だな」
と賞賛すると、力士は静かに答えた。
「お言葉はありがたく頂戴しますが、私は横綱の器量などございません。第一私の相撲には隙がないというよりもスキを作る余裕がないのです。」
これが私の欠点です。」
◆スキを見せればそこにつけ込まれ、負ける原因となってしまう。いったい、横綱の器量とはなんなのだろう。
「横綱の相撲にはどこかに余裕があるものです。どんな相手にでもつけこませる隙を与えております。それだけの余裕を持てない私の相撲では、到底横綱なんかにはなれません。誠にまだまだ未熟でお恥ずかしい限りです。」
◆隙を与え、相手に力を出させ、その相手の全力を堂々と受け止めて、跳ね飛ばして、力の差を見せつけて勝つ絶対の力士が横綱なのだ。
◆押し相撲の力士には土俵際まで押させ、その土俵際で受け止めてから土俵に転がすという感じなのか。相手を受け、相撲を取らせ、その上で圧倒的な技量の差を見せる。やっぱり横綱の強さは盤石だと。
◆瀬戸内寂聴さんは言う。
勉強して修行して、やっとまともになるのです。
◆厳しい修行に耐え、「心技体」のみならず、「知・徳」も備わった令和の横綱が見たい。
◆メジャーリーグには大横綱になろうとしている選手がいるではないか。二刀流の大谷翔平選手だ。
◆いつもニコニコ。一筆啓上付箋写経。
ブログとHP↓
lit.link/oyama1049
◆「えっー、そうなんだ」と思った。
◆「隙」という漢字である。
◆この漢字の字源は「段のついた土山」の象形「阝」と「小さな点と太陽の象形」と漢字/漢和/語源辞與にあった。改めて見ると「小+日+小」は隙間からさす日の光なのだ。「すき間から光が漏れる」の情景が浮かび、しっくりくる。なんとも見事な漢字だ。
◆隙間といえば、1横綱1大関という番付表がそうだ。夏場所14日から大相撲夏場所が始まるのだが、東の大関には隙間があり、西の横綱はいない。江戸時代から小結、関脇、大関は東西で欠くことができないため、夏場所の番付は一人横綱の照ノ富士が大関を兼ねる「横綱大関」だ。
◆横綱、大関陣が不安定だ。原因は、大関陥落が続いていることだ。そのため、優勝争いも混沌としている。直近8場所は全て優勝者が異なり、うち3場所は平幕力士が賜杯を抱いているという。
◆番付上位者が貫禄を示し、下位の挑戦をはね返すのは大相撲だ。だからこその番狂せが大きな魅力なのだが、そのような状況ではないらしい。両膝に古傷を抱えた横綱の照ノ富士は、ここ一番の勝負には無類の強さを発揮するが、休場を繰り返している。
◆横綱にふさわしい相撲の取組のことを横綱相撲いう。相手の果敢な攻めを真正面から受け止めて、相撲をとらせて、余裕を持って返すような堂々とした勝ち方のことだ。横綱にはどこからでも掛かってこいという「隙」をつくる余裕あるのだと聞いて合点した話がある。
◆高森顕徹先生の「スキのないのが欠点」という話だ。(光に向かって100の花束より)
あるとき博多に巡業来ていた大相撲一行の中にとても強い力士が一人いた。
彼には大関も横綱もとても勝ちみはないだろうというもっぱらの評判だった。
ひいき客の一人が、
「この分では君はすぐに横綱だな」
と賞賛すると、力士は静かに答えた。
「お言葉はありがたく頂戴しますが、私は横綱の器量などございません。第一私の相撲には隙がないというよりもスキを作る余裕がないのです。」
これが私の欠点です。」
◆スキを見せればそこにつけ込まれ、負ける原因となってしまう。いったい、横綱の器量とはなんなのだろう。
「横綱の相撲にはどこかに余裕があるものです。どんな相手にでもつけこませる隙を与えております。それだけの余裕を持てない私の相撲では、到底横綱なんかにはなれません。誠にまだまだ未熟でお恥ずかしい限りです。」
◆隙を与え、相手に力を出させ、その相手の全力を堂々と受け止めて、跳ね飛ばして、力の差を見せつけて勝つ絶対の力士が横綱なのだ。
◆押し相撲の力士には土俵際まで押させ、その土俵際で受け止めてから土俵に転がすという感じなのか。相手を受け、相撲を取らせ、その上で圧倒的な技量の差を見せる。やっぱり横綱の強さは盤石だと。
◆瀬戸内寂聴さんは言う。
勉強して修行して、やっとまともになるのです。
◆厳しい修行に耐え、「心技体」のみならず、「知・徳」も備わった令和の横綱が見たい。
◆メジャーリーグには大横綱になろうとしている選手がいるではないか。二刀流の大谷翔平選手だ。
◆いつもニコニコ。一筆啓上付箋写経。
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