耕田院の日常(258回目)|山形県羽前大山駅
御朱印・神社お寺の検索サイト楽しみ方
投稿日:2023年04月26日(水)
◆「人にほめられて有頂天になり、人にくさされて憂うつになるなんておよそナンセンス。 なぜなら、そんなことくらいで自分の価値が変わるものではない。」
オムロン 創業者 立石一真さんの言葉だ。
◆「心は大山の如く 八風を受けて動ぜず」の生き方の立石一真さんの言葉をお手本としながら、八風と有頂天とくさされてと業について考えたい。
◆まず、八風とは、「利・誉・称・楽・衰・毀・譏・苦」だった。具体的には、以下の通り。
逆風
「衰え(おとろえ)‐肉体的な衰え、損失」
「毀れ(やぶれ)‐不名誉をうける」
「譏り(そしり)‐中傷される」
「苦しみ(くるしみ)‐様々な苦しみ」
順風
「利い(うるおい)‐目先の利益」
「誉れ(ほまれ)‐名誉をうける」
「称え(たたえ)‐称賛される」
「楽しみ(たのしみ)‐様々な楽しみ」
◆順風が吹き、得意満面、有頂天まで上り詰めるのが人である。いったんその風に乗るともっともっとと「欲」が生まれ、その「欲」は際限ない。
◆反対に人に「くさされて」とは、「(悪意を持って)悪く言う。 けなす」ことであるから、「譏り(そしり)‐中傷される」である。逆風である。「(悪意を持って)悪く言う。 けなす」は、パワハラのようなことを指すのだろうか。
◆「くさされて」は「毀(き)」の風という意味もありそうだ。「不名誉をうける」とは「ハラスメント」のこと。「ハラスメント」とは、人に対する「嫌がらせ」や「いじめ」などの迷惑行為を指す。相手に不快感や不利益を与え、尊厳を傷つけることだ。
◆「人」は「人」に対して、なぜこのようなことをしてしまうのであろうか。
◆これについては、瀬戸内寂聴さんが次のようにお話しされている。
人間の色々な問題は自己愛から起こります。自分を守ろうとして相手や周囲を正しく見なかったり、嘘をついてしまうのです。
◆行いのことを業と言う。私たちの行いは体と口と心の業からなる。三業という。つまり身業、口業、意業である。身業は、動く、走る、掃除するなど体の行い。口業は、話す、褒める、悪口を言うなどの口の行い。意業は好きと思う、キライと思う、想像する心の行い。
◆原則は因果応報。よい行い・業は良い結果に導き、悪い行い・業は悪い結果に導く。善因善果、悪因悪果である。そして、自因自果だ。
◆はたと思ったのは「ハラスメント」が最近になっての概念であることだ。歴史が浅い。ということは、慣習的に因習的に何気なくその罪を犯しているかもしれないのだ。つまり、鈍感だいうことだ。たぶん会社や学校だけではないはずだ。
◆相手が黙って聞いているからと、「毀れ(やぶれ)の原因‐口業」をしていなかったかということだ。悪気はないのだといっても許されないのだ。
◆善因善果、悪因悪果である。そして、自因自果は道理だ。それは、必ず自分に返ってくる。返ってこないのは、前にも申し上げたが、些細な業であるからではなく、まだ機が熟していないからであるかもしれないのだ。
オムロン 創業者 立石一真さんの言葉だ。
◆「心は大山の如く 八風を受けて動ぜず」の生き方の立石一真さんの言葉をお手本としながら、八風と有頂天とくさされてと業について考えたい。
◆まず、八風とは、「利・誉・称・楽・衰・毀・譏・苦」だった。具体的には、以下の通り。
逆風
「衰え(おとろえ)‐肉体的な衰え、損失」
「毀れ(やぶれ)‐不名誉をうける」
「譏り(そしり)‐中傷される」
「苦しみ(くるしみ)‐様々な苦しみ」
順風
「利い(うるおい)‐目先の利益」
「誉れ(ほまれ)‐名誉をうける」
「称え(たたえ)‐称賛される」
「楽しみ(たのしみ)‐様々な楽しみ」
◆順風が吹き、得意満面、有頂天まで上り詰めるのが人である。いったんその風に乗るともっともっとと「欲」が生まれ、その「欲」は際限ない。
◆反対に人に「くさされて」とは、「(悪意を持って)悪く言う。 けなす」ことであるから、「譏り(そしり)‐中傷される」である。逆風である。「(悪意を持って)悪く言う。 けなす」は、パワハラのようなことを指すのだろうか。
◆「くさされて」は「毀(き)」の風という意味もありそうだ。「不名誉をうける」とは「ハラスメント」のこと。「ハラスメント」とは、人に対する「嫌がらせ」や「いじめ」などの迷惑行為を指す。相手に不快感や不利益を与え、尊厳を傷つけることだ。
◆「人」は「人」に対して、なぜこのようなことをしてしまうのであろうか。
◆これについては、瀬戸内寂聴さんが次のようにお話しされている。
人間の色々な問題は自己愛から起こります。自分を守ろうとして相手や周囲を正しく見なかったり、嘘をついてしまうのです。
◆行いのことを業と言う。私たちの行いは体と口と心の業からなる。三業という。つまり身業、口業、意業である。身業は、動く、走る、掃除するなど体の行い。口業は、話す、褒める、悪口を言うなどの口の行い。意業は好きと思う、キライと思う、想像する心の行い。
◆原則は因果応報。よい行い・業は良い結果に導き、悪い行い・業は悪い結果に導く。善因善果、悪因悪果である。そして、自因自果だ。
◆はたと思ったのは「ハラスメント」が最近になっての概念であることだ。歴史が浅い。ということは、慣習的に因習的に何気なくその罪を犯しているかもしれないのだ。つまり、鈍感だいうことだ。たぶん会社や学校だけではないはずだ。
◆相手が黙って聞いているからと、「毀れ(やぶれ)の原因‐口業」をしていなかったかということだ。悪気はないのだといっても許されないのだ。
◆善因善果、悪因悪果である。そして、自因自果は道理だ。それは、必ず自分に返ってくる。返ってこないのは、前にも申し上げたが、些細な業であるからではなく、まだ機が熟していないからであるかもしれないのだ。
すてき
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