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耕田院の日常(250回目)山形県羽前大山駅

言いたいことを言いなさい

投稿日:2023年04月18日(火)
◆言いたいことを言いなさい。

◆瀬戸内寂聴さんの言葉だ

嫁にも姑にも亭主にも。
言いたいことを言った方が胸がすっとします。
穴掘ってでも言った方がいい。
それが健康法の一つです。

◆全くもって瀬戸内寂聴さんらしい。

◆「穴掘ってでも言った方がいい」にちょっと引っかかる話をしっている。

◆『おーい でてこーい』という話だ。

【あらすじ】

台風で小さな社(やしろ)が流された。そこから直径1メートルほどの穴が見つかる。

動物のすみかなのかと「おーい、でてこーい」と叫んでみたが反響がない。

小石を落とすと底なしのように深い。

利権屋が「穴をください。埋めてあげます」と申し出て、ゴミ捨て場にした。

ゴミのはエスカレートしていく。
原子炉の廃棄物
大学で実験に使われた動物の死体
不要になった役所の機密書類
別れた恋人との写真や古い日記など

ありとあらゆるものが穴に投げ込まれた。

とにかく人間が作ったあらゆるゴミというゴミを捨てたのだ。

ゴミがなくなった。
町はきれいになった。
新しいビルが次々と建てられた。

ところがである。

ある日、建築中の高い鉄骨の上で作業員がひと休みしていると、頭上で声がする。
「おーい、でてこーい」と叫ぶ声だ。
そして、小さな石が彼をかすめて落ちていった。

◆この『おーい でてこーい』は、「ショートショートの神様」と呼ばれたSF作家の星新一さんの作品だ。

◆ある村にあらわれた、なぞの穴。なんでものみこんでくれる穴のおかげで都会はきれいになっていって、という不思議な出だし。そしてそのあなに調子調子に乗って捨てる人間。そして圧倒的に怖い結末を予想させる『おーい でてこーい』と小石。

◆ゴミは全て人間が作ったものだという警告。

◆似たようなことが現代にある。いわゆる宇宙のゴミ問題だ。使われなくなった人工衛星は地球を取り囲む軌道上に放置され、地球を回り続ける。増える一方だ。将来の宇宙開発にリスクをもたらしているのだ。

◆この話は1958年前後の作品だという。私が生まれる前だ。今読んでも新しい。これが真理を切り取る作家の眼だろう。現代の古典だ。

◆寂聴さんの「穴掘って」は、結局その言葉が自分に返ってこないようにという意味だろう。だから、穴を掘ったらしっかりと土をかぶせてもとにもどさないといけない。言いっぱなしはいけない。

◆「フタする方法」で私がいいと思うのは曽祖母のおまじない。
→ https://bit.ly/3Ma0rGP の12番へか本日のストーリーズより

いつもニコニコ。一筆啓上付箋写経と自己内対話とセルフインタビューをお薦めする輪橋山徒然話。
耕田院(山形県)

すてき

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