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耕田院の日常(239回目)山形県羽前大山駅

「科学者の心」を持つための「4つの信念」

投稿日:2023年04月06日(木)
◆岸谷裕司さんの著書に「考える力をつける3つの道具」(ダイヤモンド社)がある。著者の岸谷裕司さんは、発売以来30年1000万部のベストセラーである「ザゴール」の作者であるイスラエルの物理学者ゴールドラット博士の弟子にあたるそうだ。

◆考える力をつける3つの道具は、イソップ物語の敗者である「うさぎ」(うさぎとかめ)と「キリギリス」(ありとキリギリス)の明るい未来をつくるにはどうあればよいかという問題提示ではじまっている。この問題を解決するための考え方がゴールドラット博士の3つの道具なのだ。

◆3つの道具とは「ブランチ 問題をわかりやすく整理する道具」、「クラウド あちらが立てばこちらが立たずの板挟みを解決する道具」、「アンビシャス・ターゲットツリー 障害を予想して目標を実現する道具」だ。

◆この道具の使い方について説明しながら、問題解決の仕方を学んでいくのである。

◆さてこの本の中に「科学者の心」を持つための「4つの信念」というセクションがある。次のような問いではじまる。

○物事を複雑だと考えると、どうなるだろうか?
○人のせいに、どうなるだろうか?
○対立は仕方ないと、どうなるだろうか?
○わかっていると思うと、どうなるだろうか?

◆ゴールドラット博士は、この4つの問いが本来人間に備わっている考える力を使うことを妨げる4つの障害だという。

つまり4つの障害とは
●物事を複雑に考える。
●人のせいにする。
●対立は仕方ないと考える。
●わかっていると思う。

◆「対立は仕方ないと考える」とは、「ロシアのウクライナ侵攻」と「台湾有事」だと思った。

◆ロシアのウクライナ侵攻によって、今までの国際協調というキーワードが、「対立」あるいは 「二極化」というステージに移っていると考えるのは私だけではない。いつの間にか「平和憲法」を持つ我が国が、その紛争の中心にあるようにも思えるほどだ。

◆かのマッカーサー元帥は「日本は再び戦争をしてはならない。日本をアジアのスイスに、永世中立国に」とインタビューで話したという。しかし、今の日本にこの「永世中立国」というような論調は聞かれない。ああそうか「●対立は仕方ないと考えている」からだ。

◆つまり、今この状況の根底に流れるのは、「世の中の対立は仕方ない」と対立の容認なのだ。これは、ロシアのウクライナ侵攻を機に、国家間の対立は仕方ないと考えているからだ。

◆仮に、「対立は仕方ない」と考えるとどうなるだろう。

◆ゴールドラット博士は、「対立は仕方ない」と考えた時は次のようになるという。
「あたかも対立がないかのように、臭い物、都合の悪いものに蓋をしてしまう」
「どっちにつかずにフラフラする」
「妥協してどちらかを選ぶ」
まさに「思考停止」の現状である。

◆ゴールドラット博士は、科学者に学べという。科学者は「対立を歓迎」するという。なぜならば「win- win」は常に可能であると考えるからだ。どこかに解決策が隠されていると。つまり科学者は、対立している概念がある時こそ、それを両立する「ブレイクスルー」を見つけ出す好機会と捉えているのだ。

◆このブレイクスルーが科学上の発明と言われるものだ。つまり、この「世の中の対立」は、チャンスなのだ。「対立は仕方ない」と思い込むところに何も生まれないのだ。(そのほかの3つ信念については、別の機会に…)

◆まとめるとゴールドラット博士「科学者の4つの信念」とは次の4つになる。

◉物事を複雑に考えない。
◉人のせいしない。
◉対立は仕方ないと考えない。
◉わかっていると思わない

◆人はこの信念を失うから考えなくなるのである。問題山積の行き詰った時代にある私たちは、4つの信念を持ち、決して考えることを放棄してはならないと思った。

◆いつもニコニコ。一筆啓上付箋写経。
なたの朝にアプローチ。「ああなあさここ」でした。
耕田院(山形県)

すてき

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