耕田院の日常(236回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年04月03日(月)
◆道元禅師は「正師を得ざれば学ばざるに如かず(しょうしをえざればまなばざるにしかず)」と説く。正しい師匠のもとでなければ、学んでいないことと同じであるという意味だ。修行にとって最も大事なことは、「素直に修行に励める」、正しい良き指導者を得ることであるのだ。悪い指導者に惑わされると取り返しがつかなくなるとまでお説きになっている。
そして、それは、正しい修行を行なっていれば正しい師、正師に巡り合うものなのだと。
◆さて、こんな寓話がある。
「素直」
ある禅の高僧が、弟子の一人を拙宅に招いた。
「教えを得るにはどうすればいいか」
と言う弟子の悩みを話し合ううちに
「さすれば」と高僧はお茶を用意した。
そして師は弟子の茶碗にお茶を注ぎはじめた。
しかし、一杯になっても、まだ注ぎ続けた。
お茶は茶碗からあふれて、卓へとこぼれ、すぐに床へとこぼれた
とうとう弟子は言った。
「もうおやめください。お茶はあふれております。もう茶碗には入りません」
「よくぞ見てとった。お前についても同じことが言える。私の教えを得ようと
思うならば、まず頭の茶碗を空にしなさい」と師は言った。
◆見事な老僧の教えだ。つまり、老僧は、弟子の頭の中に一杯になっている否定や疑問を見抜いているのである。お茶で一杯になった心とは、何も聞けない、聞き入れられない心、素直でない心なのだ。
◆「素直でない心」とは、次のようなことだ。
こうだと教えても「頑な」(かたくな)
こっちといえば、あっちを向く「ひねくれ」
絶対曲げない「意地っ張り」
間違っていても認めない「意固地」
絶対に否を認めない「強情」
◆どれもこれも修行の妨げだ。私たちを生き辛くしている「我」でもある。この「我」を捨て去ることが「素直」ということなのだ。老僧は弟子の「我」を戒めたのだ。
◆素直な心とは
「頑な」(かたくな)ではなく「やわらか」く
「ひねくれ」ではなく「真っ直ぐ」で
「意地っ張り」ではなく「寛容」な
「意固地」ではなく「おおらか」でかつ
「強情」ではなく「柔軟」な心である。
◆どれもこれも、我々が日常、清々しく生きる術につながる言葉でもある。
◆さて、瀬戸内寂聴さんは、「素直」についてこう語っている。
素直になると楽ですよ。雨が降ってきたことに腹を立てたって、仕方がないでしょう。
「雨だ。傘を差そう」と思えば、それでいいじゃないですか。
◆淡々としていてこの言葉も好きだ。
寓話 (素直)は『人生に知恵と勇気を与えてくれる33の童話』ジェーンヨーレン著より
◆「深呼吸と一筆付箋写経」心を清々しく保つための術として。今日も一日オンニコニコで。
そして、それは、正しい修行を行なっていれば正しい師、正師に巡り合うものなのだと。
◆さて、こんな寓話がある。
「素直」
ある禅の高僧が、弟子の一人を拙宅に招いた。
「教えを得るにはどうすればいいか」
と言う弟子の悩みを話し合ううちに
「さすれば」と高僧はお茶を用意した。
そして師は弟子の茶碗にお茶を注ぎはじめた。
しかし、一杯になっても、まだ注ぎ続けた。
お茶は茶碗からあふれて、卓へとこぼれ、すぐに床へとこぼれた
とうとう弟子は言った。
「もうおやめください。お茶はあふれております。もう茶碗には入りません」
「よくぞ見てとった。お前についても同じことが言える。私の教えを得ようと
思うならば、まず頭の茶碗を空にしなさい」と師は言った。
◆見事な老僧の教えだ。つまり、老僧は、弟子の頭の中に一杯になっている否定や疑問を見抜いているのである。お茶で一杯になった心とは、何も聞けない、聞き入れられない心、素直でない心なのだ。
◆「素直でない心」とは、次のようなことだ。
こうだと教えても「頑な」(かたくな)
こっちといえば、あっちを向く「ひねくれ」
絶対曲げない「意地っ張り」
間違っていても認めない「意固地」
絶対に否を認めない「強情」
◆どれもこれも修行の妨げだ。私たちを生き辛くしている「我」でもある。この「我」を捨て去ることが「素直」ということなのだ。老僧は弟子の「我」を戒めたのだ。
◆素直な心とは
「頑な」(かたくな)ではなく「やわらか」く
「ひねくれ」ではなく「真っ直ぐ」で
「意地っ張り」ではなく「寛容」な
「意固地」ではなく「おおらか」でかつ
「強情」ではなく「柔軟」な心である。
◆どれもこれも、我々が日常、清々しく生きる術につながる言葉でもある。
◆さて、瀬戸内寂聴さんは、「素直」についてこう語っている。
素直になると楽ですよ。雨が降ってきたことに腹を立てたって、仕方がないでしょう。
「雨だ。傘を差そう」と思えば、それでいいじゃないですか。
◆淡々としていてこの言葉も好きだ。
寓話 (素直)は『人生に知恵と勇気を与えてくれる33の童話』ジェーンヨーレン著より
◆「深呼吸と一筆付箋写経」心を清々しく保つための術として。今日も一日オンニコニコで。
すてき
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