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耕田院の日常(232回目)山形県羽前大山駅

「自分の人生にフタをしない」若宮 正子

投稿日:2023年03月28日(火)
◆本日は、「自分の人生にフタをしない」若宮 正子(わかみや まさこ)さんACジャパンについて考える。

◆まず、実験者によってフタをしめられ、調教された蚤は、ガラスビンの中でしか生きられないと心理的限界を学習する。すると、ビンからだされても、その大きさの中でしか動けない蚤になってしまう。 →映像はストーリーズのURLから

◆人間であってもそうだろう。心理的な限界を決めてしまうと、ビンのフタを開けても外に一歩も出ることのできなくなってしまう。籠がないのに籠の鳥だ。

◆昨日は「今日1日憧れるのやめましょう」の一言で、心理的な限界を解除してみせた令和の大スターを取り上げた。今日は、若宮 正子(わかみや まさこ)さんだ。

◆ACジャパンで現在放映されている彼女もまた「人生にフタをするなと」語っている。

◆「若宮正子」とは一体何ものなのだろう。

◆ACジャパンで流れる音声は次の通りだ。

(ナレーション)プログラミングを始めたのは80を超えてからだ。

(若宮)    とにかくバッターボックスに立ってバットを振ってみようと思ったんです。
そうしたら当たっちゃったんですよ自分でもびっくりです。

(ナレーション)そして81歳初めてゲームアプリを制作すると想像もしていなかった世界が彼女を待ち受けていた。

(若宮)    本当に人生はわかりませんねだから自分の未来にフタをしちゃいけないと思いますね。

(ナレーション)何歳からでも人は変われる ACジャパン。

◆若宮正子さんとは、60歳を過ぎてからパソコンを始め、80歳を過ぎてからシニア向けゲームアプリを開発。ICT業界で「世界一有名な83(現在88)歳」と称される女性なのだ。

◆アップルやマイクロソフトのカンファレンスに招かれ、国連本部のイベントでキーノートスピーチを行うなど、その活躍の場はまさにワールドワイド。

◆その彼女が、我々「60代以降のシニア」に向けてこのようなことを言っている。

◆定年延長の流れもありますし、何より「まだ働きたい」という方が少なくないことは、素晴らしいことです。ただ、これまでの経験の延長、同じ畑で働きたいという姿勢は、どうでしょうか。人生100年なら、60歳はまだ道半ばです。リカレントを経て、新しいフィールドに進まれることをお勧めしたいです。

◆新しい人生、異分野での人生の選択、新しいフィールド。それができれば、60歳過ぎてますます人生が楽しくなるという。

◆思いもしなかった提案だ。経験の延長、同じ畑で働くという選択そのものが、自分の未来に「フタ」をすることというのだ。そういえば、同じフィールドでの再雇用を選択した方は、1.2年で疲れ切り、退職前のような輝きは感じないことが多い。気のせいかもしれないが…。

◆そして、若宮さんは、パソコンを例にあげて、新しいことになかなか挑戦できない我々の習性とトライアル・アンド・エラーの大切さを強調している。

◆「うまくいかなくても、自分でとにかくやってみる。これは私がパソコンを覚えた方法と同じです。ところが、日本人はパソコンを始めるというと、教わろうとしますよね。壊したら大変と思っているのか、おっかなびっくり触っている人も多い。それに、パソコン教室に通っても平気で3回以上同じことを質問して、にっこり笑って教えてくれるのがいい先生と思っている。それでは使えるようにはなりません。とにかく自分で使ってみないと上達しないんです」

◆つまり、自ら学べ、そして試行錯誤を恐れるなということだ。とにかくやってみる!失敗してみる。やって困って覚えようが自己の心理的限界解除の極意なのだ。
耕田院(山形県)

すてき

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