耕田院の日常(218回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2023年03月15日(水)
輪橋山徒然話 いい話を共有しよう
◆対人トラブルの心理学 「かちん むかッ ぐさッ」(品川博二著)という本に、「真夜中の電話賃」といういい話があった。(1996年発刊 舞台は1970年ごろ 品川さんの学生時代)
※時代背景をわかる範囲で説明も入れてみた。
真夜中の電話賃
◆筆者がまだ学生だった時の話です。私は急な用事で、真夜中に電話をかけなくてはなりませんでした。アパートの自室を飛び出した私は、電話ボックスの中で失敗に気付きました。小銭入れに十円玉がないのです。この当時は、今のようなカード式ではなく、十円玉がなければ電話はかけられませんでした。小銭に崩したくとも商店街はすでに真っ暗です。事態は切迫しており、私は焦っていました。
▶︎説明
当時の赤電話というやつは、10円しかはいらない。10円で3分話せた。田舎に電話するとたぶん5.6秒ぐらい。「金おくれ」「かあちゃん 金」「金 金 金」その当時の笑い話だ。
「今のようなカード式」とあるがこれはテレフォンカードといって、現在の図書カードなどと同じ。使った分だけと穴があく。基本田舎からの電話はつながらない時代だ。どうしてもという場合は「チチキトク」の電報が届く。
1970年、吉野家もコンビニもまだない時代だ。24時間の店はなかったが、そのかわり夜があった時代だ。
◆そこにほろ酔いの労務者風のおじさんが通り掛ったのです。私は彼に駆け寄り、百円玉を出して両替を頼みました。突然飛び出してきた長髪の学生に、おじさんは、一瞬驚いた様子でした。このときは70年代の大学紛争の時期にあたります。
▶︎説明
70年代の大学紛争
「長髪の学生」はユーミンの「いちご白書をもう一度」の世界だ。
僕は無精髭と髪を伸ばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決まって
髪を切ってきたときに
もう若くないさと
君に言い訳したね
当時は100円でかけそば一杯の値段だ。ちなみに物価は下のようだ。
大卒初任給(公務員)31.510円 高卒初任給(公務員)23.140円
牛乳:25円 かけそば:100円 ラーメン:110円 喫茶店(コーヒー):120円
銭湯:38円 週刊誌:70円 新聞購読料:750円 映画館:700円
◆でも事情がわかると、彼はポケットの中を探し始めました。そして彼の手には3枚の十円玉がありました。今思い出すと本当に恥ずかしい話ですが、私はこのおじさんが百円と30円の不当な取引を私に強要すると思ったのです。しかし私は、電話をかけなくてはなりません。私は少し躊躇しながら百円玉を差し出しました。するとおじさんは、「百円いらねーよ。この十円玉を使いな」予想外の展開でした。
◆そういってこう話したという。
「俺も昔誰かに電話賃を借りてな、それで今お前に返したからな。」オジサンの言っている意味が最初は了解できず私は戸惑いました。次の瞬間 私は胸の奥に熱いものを感じていたのです。
◆品川博二さんは、30円を見ず知らずのオジサンに有り難く頂いた。そして、同時に、いつか誰かに自分もその思いをつなげたいと思ったそうだ。「ボクも前に助けてもらったことがあるんですよ。では 今あなたにお返ししましたからね!」と。そして、こうお話を「少しの思いをやれ」とそれが「思いやり」だと結んでいる。
◆「他人にやさしくされれば、自分もやさしくなれる」ということは、「やさしい人を育てたければ、まず、自分が人にやさしくすればよい」ということだ。それが、品川博二さんのいう「やさしさ」を育てる「思いやり」だ。
今日もニコニコハラタテマイゾ
⭐︎対人トラブルの心理学「かちん むかッ ぐさッ」(品川博二著)は関西看護出版です。
「できれば仕事は、好きなこと以外は、適当に愉快に「怠けること」のすすめ 」
https://bit.ly/3JeGZ8L ブログも見てください。
◆対人トラブルの心理学 「かちん むかッ ぐさッ」(品川博二著)という本に、「真夜中の電話賃」といういい話があった。(1996年発刊 舞台は1970年ごろ 品川さんの学生時代)
※時代背景をわかる範囲で説明も入れてみた。
真夜中の電話賃
◆筆者がまだ学生だった時の話です。私は急な用事で、真夜中に電話をかけなくてはなりませんでした。アパートの自室を飛び出した私は、電話ボックスの中で失敗に気付きました。小銭入れに十円玉がないのです。この当時は、今のようなカード式ではなく、十円玉がなければ電話はかけられませんでした。小銭に崩したくとも商店街はすでに真っ暗です。事態は切迫しており、私は焦っていました。
▶︎説明
当時の赤電話というやつは、10円しかはいらない。10円で3分話せた。田舎に電話するとたぶん5.6秒ぐらい。「金おくれ」「かあちゃん 金」「金 金 金」その当時の笑い話だ。
「今のようなカード式」とあるがこれはテレフォンカードといって、現在の図書カードなどと同じ。使った分だけと穴があく。基本田舎からの電話はつながらない時代だ。どうしてもという場合は「チチキトク」の電報が届く。
1970年、吉野家もコンビニもまだない時代だ。24時間の店はなかったが、そのかわり夜があった時代だ。
◆そこにほろ酔いの労務者風のおじさんが通り掛ったのです。私は彼に駆け寄り、百円玉を出して両替を頼みました。突然飛び出してきた長髪の学生に、おじさんは、一瞬驚いた様子でした。このときは70年代の大学紛争の時期にあたります。
▶︎説明
70年代の大学紛争
「長髪の学生」はユーミンの「いちご白書をもう一度」の世界だ。
僕は無精髭と髪を伸ばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決まって
髪を切ってきたときに
もう若くないさと
君に言い訳したね
当時は100円でかけそば一杯の値段だ。ちなみに物価は下のようだ。
大卒初任給(公務員)31.510円 高卒初任給(公務員)23.140円
牛乳:25円 かけそば:100円 ラーメン:110円 喫茶店(コーヒー):120円
銭湯:38円 週刊誌:70円 新聞購読料:750円 映画館:700円
◆でも事情がわかると、彼はポケットの中を探し始めました。そして彼の手には3枚の十円玉がありました。今思い出すと本当に恥ずかしい話ですが、私はこのおじさんが百円と30円の不当な取引を私に強要すると思ったのです。しかし私は、電話をかけなくてはなりません。私は少し躊躇しながら百円玉を差し出しました。するとおじさんは、「百円いらねーよ。この十円玉を使いな」予想外の展開でした。
◆そういってこう話したという。
「俺も昔誰かに電話賃を借りてな、それで今お前に返したからな。」オジサンの言っている意味が最初は了解できず私は戸惑いました。次の瞬間 私は胸の奥に熱いものを感じていたのです。
◆品川博二さんは、30円を見ず知らずのオジサンに有り難く頂いた。そして、同時に、いつか誰かに自分もその思いをつなげたいと思ったそうだ。「ボクも前に助けてもらったことがあるんですよ。では 今あなたにお返ししましたからね!」と。そして、こうお話を「少しの思いをやれ」とそれが「思いやり」だと結んでいる。
◆「他人にやさしくされれば、自分もやさしくなれる」ということは、「やさしい人を育てたければ、まず、自分が人にやさしくすればよい」ということだ。それが、品川博二さんのいう「やさしさ」を育てる「思いやり」だ。
今日もニコニコハラタテマイゾ
⭐︎対人トラブルの心理学「かちん むかッ ぐさッ」(品川博二著)は関西看護出版です。
「できれば仕事は、好きなこと以外は、適当に愉快に「怠けること」のすすめ 」
https://bit.ly/3JeGZ8L ブログも見てください。
すてき
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