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耕田院の日常(208回目)山形県羽前大山駅

「ととのいました」

投稿日:2023年03月05日(日)
「体と心をととのえる」と「一日一止」について考える

◆なぞかけ
「ととのいました。」
「病院とかけて、カーナビと解く。」
「その心は、重体(渋滞)だって完治(感知)します」

◆「ねずっちのなぞかけ」だ。この芸人さんは「ととのいました」が決まり文句。なぞかけのできあがりの合図だ。また今流行りの「サウナ道」の場合も「ととのう」とよく使う。また、「禅」でも、「体をととのえ、心をととのえる」のように「ととのう」を使う。

◆さて、禅での「体をととのえ、心をととのえる」には 漢字で書くとどうなるだろう。とりあえず3つの漢字が考えられる。さて、どの漢字がよいだろうか。

 整える   調える   斉る

◆一字目の「整える」は、乱れたところがないように、きちんとすること。「机を整える」のように、整理整頓ということだ。敕(ちょく)(勅の旧字体。いましめる)と、正(セイ)(ただしい)とから成り、「いましめ、ただす」意である。小学校3年で学習する漢字だ。

◆二字目の「調える」は、必要なものを揃えるという、または音を調える・味を調えるのように「最高の状態にしていく、いい感じにしていく」という意味を持つ。 調和 、調音、調子。

◆最後の「斉る」は、「凹凸がないようにととのえる」という意味である。また、心身のけがれを去るために身を清め、飲食・動作を慎む。物忌みするという意味での「ととのえる」だ。

◆禅での「ととのえる」は、もちろん「調える」だ。「体を調え、心を調える」と使う。

◆「体を調え・心を調える」ために今日お伝えしたい「術」は「一日一止」だ。

◆この言葉は、女流タイトル通算獲得数更新を記念した里見香奈女流名人の扇子の言葉で、「一日に一度立ち止まって省みるの意」であるそうだ。あの名人でも、あえてリセットして、調える時間と場所を持つことを心がけていたのだ。

◆毎日の生活に位置付ける意味と心と体もリセットするという目的で「一日一止」は「夜」ではどうだろう。心だけを「一日一止」するのは難しい。だから「体をともに調える」ことが肝要だ。坐ってもよいし、写経でもよいし、ストレッチでもヨガでもいい。自分が俯瞰できればと思う。

◆私は最後に就寝ストレッチ。ベッドに入りオーディオブック。今は毎晩中村元先生のお話を聞いている。いつの間にか眠ってしまう。

◆さて、「ととのいましたのねずっちのなぞかけ」は「整理できました」という意味で「整いました」でいいのだろう。そして、サウナ道の場合は「整う」という漢字使われている。「こころを最高の状態にしていくという意味では調う」でもいいのではないかなと思うがどうだろう。

◆今朝は、あなたのよるこころにアプローチ 「あなよるここ」でした。

※ 一度立ち止まって考えるから「正」については、まず、「一」は「囗」を省略した文字である。「囗」とは城郭を意味し、この「止」という字に「一」を足すと「正」は「城郭+あるく」が意味になる。それは、「城郭に向かって進む」ということになるのだ。つまり「正」は町や城を「攻める」「進撃する」「征服する」という意味であり、「正」しいとは攻め入ることをいうのだと以前書いた。
耕田院(山形県)

すてき

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