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耕田院の日常(195回目)山形県羽前大山駅

「バチ」は「悪いこと」をしている間は当たらない

投稿日:2023年02月20日(月) 05時20分14秒
◆子どもの頃に、曽祖母に聞いた。

「世の中には悪いことをしてもバチがあたらない人がいるのはなぜかと」
バチとは天罰のことである。

◆曽祖母は、「バチ・天罰」は「悪いこと」をしている間は当たらないものだといった。しかし、バチがあたらない人もいないと。今もしバチが当たっていないのならば、後々で見合った大きなバチとなって下されるものだと。

◆そして、すぐ当たるバチは「天の導き」なのだと。もし、バチが当たったと分かったらば、「改める」ことが大事だと。

「明日は我が身という話」

◆「長く患っている老婆がいた」で始まる話がある。

◆初めは機嫌良く世話していた家族だが、だんだんと心がこもらなくなった。

◆食器も、布団も、寝巻きも、食事も…粗末になっていった。

◆ある日、老婆はあの世に旅立った

◆お葬式が終わると女は「片付けるのを手伝ってちょうだい」と子どもに言った。

◆子どもは大きな箱を持ってきて一つひとつ入れ始めた。

◆女は子どものやることが、どうも腑におちない。

◆「おまえはなぜ、その布団と食器を捨てないのか」
すると子は言った。

◆「お母さん、家にはそんなぼろぼろの布団はありません。寝巻きも食器もありません。たった1組ずつしかないものを、全部捨ててしまったら、後でいるようになったら困るじゃありませんか」

「後でいるなときに困る?そんな物、だれが使うの」

◆女は、ますます不審に思う。
「だれでも、いつまでも若いのではないのです。全部、お母さんの分ですよ」

「どうして!わたしがそんなものを」

「それはお母さんが年寄りになったときです。」
「布団も食器も寝巻きもがなかったら、困るじゃありませんか」
「僕がお母さんのお世話をします」
「ああ、私は子供に、粗末にされる定めにあるのか」

◆がくぜんとして我が身を振り返った女は、老婆を丁寧に弔ったそうだ。

◆曽祖母は、「バチ」は「悪いこと」をしている間は当たらないものだといった。しかし、
この世は因果応報。良い行いはよい結果となり、悪い行いは悪い結果となって返ってくるのがこの世の道理。ただ、この応報に即時性はないということだ。

◆「長く患っている老婆がいた」の母の応報は、何十年か後、自分が年寄りになった時に、より大きなバチとなって愛する子どもによって下されるのだ。

◆つまり、まだ、バチがあたらないのは、まだまだ悪徳を積み上げているところだからだ。そして、悪業を積み重ね終わった時に、その罪に似合う「ひどい報い」をうけるのだ。

◆オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ。
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