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耕田院の日常(184回目)山形県羽前大山駅

「でも」と「そだねー」と「赤信号みんなで渡れば…」の人間の本性について

投稿日:2023年02月05日(日) 07時39分37秒

◆先日は、「過去」を嘆くな、「未来」を憂うな。杉田玄白は「養生七不可」に説いていると投稿した。「後悔」のキャナリゼーションは、深い皺のような刻み込まれた水路であり、バイアスを生む。なによりも脳の大敵である。

◆「後悔」。その代表的なワードに「でも」がある。

◆精神科医の斎藤茂太さんは、「でも」を自分に許していると人生が少しずつ後退りを始めるという。なぜなら「でも」は、逆説のワードだから。「でも」のあとには、「動かないこと」「何もしない」の言い訳がきてしまう。

◆「自分に許してしまう」とは、口癖が「でも」になることだ。気がつかないうちに、だ。口癖がキャナリゼーション=水路付けの完成型だ。深い皺のような水路スタート。気がつかないうちに選択し、言葉と発する「でも」なのだ。人生をポジティブに生きていくには「口癖」を考えなければならない。

◆私は最強の「口癖」の一つに「そだねー」があると思っている。この「そだねー」は平壌五輪で銅メダルに輝いたカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」の合言葉だ。

◆彼女たちの武器は「そだねー」という独特のイントネーションの「のんびりことば」だ。絶対絶命のピンチでも、試合の流れに流されず、逆転勝ちを収めていくポイントだったと思う。

◆このチームはとにかく勝負強かった。勝っても負けてもポジティブだった。それは「そだねー」の先にチーム全員の「納得」と言う約束があったからだと想像している。

◆そして、北京五輪では銀メダル。しかし、この大会では(「そだねー」が「あざとい」と一部の反感があったそうで)、彼女たちは「そだねー」を封印していたとか…

◆でも、なんだかおかしい…と思わないだろうか?「そだねー」にシンパシーを感じた人は、テレビ応援していた国民の大半だと思う。悪口で「そだねー」を潰そうとは思わないはずだ。しかし、「そだねー」は封印されてしまったのだ。それがSNSの力だ。

◆SNS上での中傷がエスカレートするのは、「赤信号を渡っても大丈夫という錯覚」がそこに起こってしまうことが原因だ。

◆「赤信号を渡っても大丈夫という錯覚」とは、たとえば、赤信号で渡っても、あまり迷惑がかからない信号があるとする。それは、すごく田舎のなぜ、そこに、信号機がついているのか意味不明の信号機だ。しかも、いつも、なかなか、赤から青にかわらない信号機なのだ。

◆心理学者である内藤誼人立正大学客員教授がいうには、そんな時でも、隣の人がしっかりと信号を守っていれば、信号無視は16.5%程度。しかし、隣の人が先に渡り出すと44.1%の人が一緒に渡り出すというのだ。ルールよりも「周りを見て行動を決める」これが人間の本性なのだ。善悪さえも、時には周りに左右されてしまうのだ。

◆最近問題になった回転寿司への悪戯動画の主は、保護者とともに謝罪をしたそうだ。しかし、それでも店側は刑事、民事で訴えると言う。全国の客の良識に守られていた回転寿司のカウンターに大幅な改良がなされるという。

◆「田舎の車の通らない忘れ去られた信号機」の前の横断歩道のように、友だち同士のSNSの場は一見閉ざされた空間のように見える。しかし、実はそうではないのだ。そのことを胸に刻まねばならない。

◆今日は節分。自分の中の鬼「でも、ぼくだけじゃない。みんなも…」こそ「封印」しなければならない口癖なのだ。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分りも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
耕田院(山形県)

すてき

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