耕田院の日常(146回目)|山形県羽前大山駅
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楽しみ方投稿日:2022年12月27日(火) 04時06分10秒
◆松原泰道老師は、著書「今日の杖言葉」のなかで、「一粒の麦、血に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん」(ヨハネ伝12.24)を箴言として胸にお止めになっているとお書きになっている。そして、「人生という畑において誰もが一粒の麦をもって自分を律すべし」とお説きになっている。
◆その精神の人として、松原泰道老師は「義農作兵衛」を紹介している。
◆勉強不足の私は、初めてお名前を知った。
◆作兵衛という人は、江戸中期の伊予国の人である。享保17(1732)年、大飢饉が全国を襲った時の話がある。作兵衛も餓えに倒れた。近隣の者が、「命に代えられぬでの、その麦種を食べてはどうか。」と勧めたが、作兵衛は「農は国の本、種子は農の基。一粒の種子が来年には百粒にも千粒にもなる。僅かの日生きる自分が食してしまって、どうして来年の種子ができるか。身を犠牲にして幾百人の命を救うことができたら私の本望である。」と言い、麦種一粒食することなく、種子を残し、亡くなったという。
◆その生き方は、自らを犠牲にし、他の人を思いやる「利他行」。まさに松原泰道老師の教える「菩薩の生き様」である。
◆そして、令和の世に咲く「義農精神」もある。
◆実は、作兵衛ゆかりの愛媛県松前町(まさきちょう)が「義農精神を体現する活動」を行っている個人・団体の功績を表彰する『義農大賞』を開設し、現代における「義農作兵衛」探しをおこなったのだ。
◆そして、その第一回の大賞を受賞したのが、「ゆめ・まち・ねっと」というNPO法人だ。
◆「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」は、渡部達也・美樹さん夫妻が中心になって、静岡県の富士見市で活動している。活動のテーマは、「子ども・若者の居場所づくり」だ。「冒険遊び場たごっこパーク」や「おもしろ荘まちなか保健室」、「0円こども食堂」。その活動の一端が「動画」で紹介されていた。そこに広がっていたのは、私のように公教育に携わってきた人間にとっては、斬新だった。
◆動画が始まると私の目に飛び込んできたのは、救命胴衣をつけて川遊びをする二人の子ども。撮影する方が思わず「寒いし・危ないし」と声をかける場面がスタートだった。この映像は三月。もちろん、彼らは「はい」と聞くわけもなく…いきいきと泥だらけになっている。それを見守る親。それだけではない。他の子どもたちは自由に木にのぼり、走り回っている。「今日は何も言わないと決めて…」親は遠くから見守っている。
◆「こころがポキッと折れるよりも骨が折れたほうが…」という言葉がちらりと目に入った。「冒険遊び場たごっこパーク」は、隔週の土日に開かれ、その回数は1000回を超えたそうだ。もちろん自由に参加できて、申し込みも不要である。そして、無料だ。
◆全ての活動は、子どもの自由が保障されており、その自由度に比例して、どの子もイキイキしている。大人の規制はない。ただし、だめなことは子ども自身が自分で考える。
◆この渡部達也・美樹さん夫妻が活動をはじめてから、17年とある。紆余曲折、さまざまな意見の中で続けてこられたのだろうと想像できた。
◆そして、やっぱり驚かされたのは、そこに参加しているボランティアスタップの多さだ。はじめは子どもの頃に。やがて、大人になり、NPOを支える立場として。
◆若い頃教えていた子が大人になって帰ってきたら、「ひとまわり」。その子の子どもが大人になって参加してくれたら「ふたまわり」。まさに一粒の麦が、万粒に育つように活動支えていた。まさに人を育てている。そこもまた現代の「義農精神」なのだ。
▶︎ yume_machi_net
◆さて、この「居場所づくり」。これは、私のお寺のテーマでもある。
◆その精神の人として、松原泰道老師は「義農作兵衛」を紹介している。
◆勉強不足の私は、初めてお名前を知った。
◆作兵衛という人は、江戸中期の伊予国の人である。享保17(1732)年、大飢饉が全国を襲った時の話がある。作兵衛も餓えに倒れた。近隣の者が、「命に代えられぬでの、その麦種を食べてはどうか。」と勧めたが、作兵衛は「農は国の本、種子は農の基。一粒の種子が来年には百粒にも千粒にもなる。僅かの日生きる自分が食してしまって、どうして来年の種子ができるか。身を犠牲にして幾百人の命を救うことができたら私の本望である。」と言い、麦種一粒食することなく、種子を残し、亡くなったという。
◆その生き方は、自らを犠牲にし、他の人を思いやる「利他行」。まさに松原泰道老師の教える「菩薩の生き様」である。
◆そして、令和の世に咲く「義農精神」もある。
◆実は、作兵衛ゆかりの愛媛県松前町(まさきちょう)が「義農精神を体現する活動」を行っている個人・団体の功績を表彰する『義農大賞』を開設し、現代における「義農作兵衛」探しをおこなったのだ。
◆そして、その第一回の大賞を受賞したのが、「ゆめ・まち・ねっと」というNPO法人だ。
◆「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」は、渡部達也・美樹さん夫妻が中心になって、静岡県の富士見市で活動している。活動のテーマは、「子ども・若者の居場所づくり」だ。「冒険遊び場たごっこパーク」や「おもしろ荘まちなか保健室」、「0円こども食堂」。その活動の一端が「動画」で紹介されていた。そこに広がっていたのは、私のように公教育に携わってきた人間にとっては、斬新だった。
◆動画が始まると私の目に飛び込んできたのは、救命胴衣をつけて川遊びをする二人の子ども。撮影する方が思わず「寒いし・危ないし」と声をかける場面がスタートだった。この映像は三月。もちろん、彼らは「はい」と聞くわけもなく…いきいきと泥だらけになっている。それを見守る親。それだけではない。他の子どもたちは自由に木にのぼり、走り回っている。「今日は何も言わないと決めて…」親は遠くから見守っている。
◆「こころがポキッと折れるよりも骨が折れたほうが…」という言葉がちらりと目に入った。「冒険遊び場たごっこパーク」は、隔週の土日に開かれ、その回数は1000回を超えたそうだ。もちろん自由に参加できて、申し込みも不要である。そして、無料だ。
◆全ての活動は、子どもの自由が保障されており、その自由度に比例して、どの子もイキイキしている。大人の規制はない。ただし、だめなことは子ども自身が自分で考える。
◆この渡部達也・美樹さん夫妻が活動をはじめてから、17年とある。紆余曲折、さまざまな意見の中で続けてこられたのだろうと想像できた。
◆そして、やっぱり驚かされたのは、そこに参加しているボランティアスタップの多さだ。はじめは子どもの頃に。やがて、大人になり、NPOを支える立場として。
◆若い頃教えていた子が大人になって帰ってきたら、「ひとまわり」。その子の子どもが大人になって参加してくれたら「ふたまわり」。まさに一粒の麦が、万粒に育つように活動支えていた。まさに人を育てている。そこもまた現代の「義農精神」なのだ。
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◆さて、この「居場所づくり」。これは、私のお寺のテーマでもある。
すてき
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