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耕田院の日常(119回目)山形県羽前大山駅

瞑想とメタ認知2

投稿日:2022年11月28日(月)
◆幼子のようなわがままなことばは「客観視する能力」が衰えている結果なのだ。

◆お年ともに、頑固なさやこだわり、強い思い込み、平気で感情に任せた行動を取ったりする人いる。その方々は徐々にコミュニケーションが下手になる。ますます、相手の行動や質問の意図を汲み取ることが苦手になってしまう。そして、孤立する。自分自身を客観視できないことを「メタ認知」が低くなっていると昨日POSTした。その続きである。

◆脳科学者中野信子さんは、「人はなぜ他人を許せないのか 正義中毒」の中で「メタ認知」をもっとわかりやすく説明していた。

◆人間の脳が自らの構造を観察し、フィールドバックを得て自らを変えていく機能を持っているという。つまり脳自体が自分の働きを一つ上の層から俯瞰(ふかん)していて、「自分にはこういう傾向があるから今後こうしよう」という具合に修正するのだという。この俯瞰する能力こそが「メタ認知」である。

◆自分を俯瞰する自分がいるということである。俯瞰とは、鳥の眼を持つことである。

◆「俯瞰するメタ認知」のは前頭前野で担っている。しかし、残念なことに前頭前野は加齢によって萎縮するのだ。

◆自分の前頭前野が働きはチェックできる。「なんらかの衝動を押し殺したり」「状況にあわせて行動する」ことができれば、現在の前頭前野は正常だ。しかし、前頭前野は衰えていく。

◆それを遅らせていくには、日常的に客観的思考を鍛えること、あるいはそうせざるを得ない状況に身を置いておくことが大事だ。前頭前野は休まず働き、鍛えられ衰えを抑制できるのだ。しかし、毎週「相棒の水谷豊さん」の如く殺人事件が出会うわけではない私たちの前頭前野対策は、習慣とそれを作る心構えであるのだ。

◆先日は、マインドフルネス「瞑想」からのアプローチを紹介した。

◆先ほどの中野信子さんは、マインドフルネスに加え、常に自分を客観的に見る習慣をつけ、メタ認知を働かせ、鍛えるヒントをいくつか提案している。

◆キーワードは「いつもと違う」だ。例えば「いつもと違う道順で歩く」「いつもと違う店」。この「いつもと違う」を選択することで、意図的に不安定な状況に身を置くことになるのだ。

◆実際にやってみると実感するのだが、いろいろな発見がある。感覚がリフレッシュされる。

◆それとは別に、「ゆとりと時間」があるときの「いつもと違う」例えば「道草」が、ふとしたタイミングで自分を見つめるきっかけになった経験はないだろうか。そんなときは、素直な気持ちで、自分へ問いかけができたり、決断したりできたりしたはずだ。それが自分を高い層から見る俯瞰の感覚であろう。

◆そんな意味では、「道草」だらけのひとり旅など最高の体験だろう。

◆四国にお住みの尊敬するご住職は、このメタ認知を「仏さま・お釈迦さま」に置いていると教えてくれた。「同行二人」ということだ。いつか、私もお遍路の旅に挑戦したいものだと思う。

◆今朝も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

◆深呼吸で「心のデトックス」。一度息を全て「大地に」吐き出します。次に胸を広げて鼻から息をたっぷり入れます。「吐く息は細く長く」です。呼吸をコントロールし、呼吸に集中。自分の心にアプローチ。

◆「自分の根っこ」に感謝。ここに自分があること。お父様、お母様。あなたの隣にいる人とそのご縁。これから出会う新しいご縁。全てに合掌しましょう。

◆いつもニコニコ怒りません。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」は、自分もまわりも明るく・仲良く・イキイキと導くおまじない。「オンニコニコハラタテマイゾヤソワカ」。
耕田院(山形県)

すてき

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