耕田院の日常(50回目)|山形県羽前大山駅
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投稿日:2022年09月20日(火)
◆北村良子さんの「論理的思考力を鍛える33の思考実験 (彩図社)」という本がある。
◆作者は、「思考実験とはある特定の条件の下で考えを深め、頭の中で推論を重ねながら自分なりの結論を導き出していく、思考による実験だ」としている。更にニュートンを例にあげて説明している。▶︎以下引用
▶︎ニュートンは落下するりんごを見て、この現象が宇宙の他の星にも働いているのではないか、なぜ月は落ちてこないのかと着想したという説があります。この思考が、有名な万有引力の法則につながっていくわけですが、これもりんごが落下するという事象を頭の中で拡大解釈していった、一種の思考実験といえます。
◆この33の思考実験には例えばこんな話が載っている。
暴走したトロッコの先には5人の作業員がおり、線路を切り替えれば助かる。しかし、そちらの線路には1人の作業員がいる。「このときあなたは線路を切り替えますか?」
◆5人の作業員の命と1人の命。「あなたはどっちを助けますか」どちらの命を選択するかというのが一番の問題だ。有名な「トロッコ問題」ジレンマ教材だ。作者は条件の組み替えたり、加えたりしながら問題を発展させ、より深い思考実験へと誘ってくれる。
◆読み進めていくととんでもない「問題」があった。思考実験11の「5億年ボタン」である。作者が説明しているようにこのボタンは、菅原そうた原作のCG漫画『みんなのトニオちゃん』に収録されている話だ。
5億年ボタン…
そのボタンを押すと100万円が出てくる…
その代わり5億年間何もない空間で過ごさなくてはならないというバイト…
しかし、5億年経った瞬間、
記憶は消され元の状態
押した本人の感覚では
一瞬で100万円というバイト…
◆このボタンを押すと異次元空間に転送され、そこで5億年の時を過ごす。そして5億年経過後に押した者は元の世界に戻され、100万円が手に入るが、この際押した者は記憶を消されるため、押した直後に100万円が手に入るということしかわからないのだ。
◆「おそろしい」のは長い長い長―い異次元空間での5億年である。
◆まず、5億年ボタンを押すと空間に飛ばされる。自分の身一つで5億年生きられる設計となっている。5億年間「ずーと一人」で、何もない空間でひたすら「生きてる」のだ。空腹や疲れを感じることがなく、眠らず、死ぬこともない。できることは、動く、喋る、考える、メモをとるのみ。
◆『みんなのトニオちゃん』の展開で興味深かったのは、ただただ苦痛の中にあった人間が504万9272年目に、突然哲学的な疑問を持ち、1億2316万9649年目に宇宙を理解し、何かを悟るという展開だ。そして…。
◆現実社会では一瞬の時間も経過していない5億年。年給0.002円のアルバイト。さて、
「あなたはボタンを押しますか。」夏にぴったりの怖い思考実だ。
Instagramアカウトはこちらへ @oyamakodein
◆作者は、「思考実験とはある特定の条件の下で考えを深め、頭の中で推論を重ねながら自分なりの結論を導き出していく、思考による実験だ」としている。更にニュートンを例にあげて説明している。▶︎以下引用
▶︎ニュートンは落下するりんごを見て、この現象が宇宙の他の星にも働いているのではないか、なぜ月は落ちてこないのかと着想したという説があります。この思考が、有名な万有引力の法則につながっていくわけですが、これもりんごが落下するという事象を頭の中で拡大解釈していった、一種の思考実験といえます。
◆この33の思考実験には例えばこんな話が載っている。
暴走したトロッコの先には5人の作業員がおり、線路を切り替えれば助かる。しかし、そちらの線路には1人の作業員がいる。「このときあなたは線路を切り替えますか?」
◆5人の作業員の命と1人の命。「あなたはどっちを助けますか」どちらの命を選択するかというのが一番の問題だ。有名な「トロッコ問題」ジレンマ教材だ。作者は条件の組み替えたり、加えたりしながら問題を発展させ、より深い思考実験へと誘ってくれる。
◆読み進めていくととんでもない「問題」があった。思考実験11の「5億年ボタン」である。作者が説明しているようにこのボタンは、菅原そうた原作のCG漫画『みんなのトニオちゃん』に収録されている話だ。
5億年ボタン…
そのボタンを押すと100万円が出てくる…
その代わり5億年間何もない空間で過ごさなくてはならないというバイト…
しかし、5億年経った瞬間、
記憶は消され元の状態
押した本人の感覚では
一瞬で100万円というバイト…
◆このボタンを押すと異次元空間に転送され、そこで5億年の時を過ごす。そして5億年経過後に押した者は元の世界に戻され、100万円が手に入るが、この際押した者は記憶を消されるため、押した直後に100万円が手に入るということしかわからないのだ。
◆「おそろしい」のは長い長い長―い異次元空間での5億年である。
◆まず、5億年ボタンを押すと空間に飛ばされる。自分の身一つで5億年生きられる設計となっている。5億年間「ずーと一人」で、何もない空間でひたすら「生きてる」のだ。空腹や疲れを感じることがなく、眠らず、死ぬこともない。できることは、動く、喋る、考える、メモをとるのみ。
◆『みんなのトニオちゃん』の展開で興味深かったのは、ただただ苦痛の中にあった人間が504万9272年目に、突然哲学的な疑問を持ち、1億2316万9649年目に宇宙を理解し、何かを悟るという展開だ。そして…。
◆現実社会では一瞬の時間も経過していない5億年。年給0.002円のアルバイト。さて、
「あなたはボタンを押しますか。」夏にぴったりの怖い思考実だ。
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すてき
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住職さんも、ホトカミを通じてお参りされる方がいるんだなぁと、情報を発信しようという気持ちになりますし、
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