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耕田院の日常(30回目)山形県羽前大山駅

Nothing is impossible, the word itself says ‘I’m possible’2022/7/28の「朝4時半の住職の話」

投稿日:2022年08月30日(火) 21時06分31秒
◆「ローマの休日」を観た。幾つで観ても、どこで観ても、いいものはいい。白黒の画面。スクーター。そして、オードリー・ヘップバーン。

◆Nothing is impossible, the word itself says ‘I’m possible’!
(不可能なことなどないわ。Impossible(不可能)という言葉に、I’m possible(私にはできる)と書いてあるのだから)
Impossibleに、「’」を加えれば、I’m possible.
主演のオードリー・ヘップバーンの言葉だ。

◆彼女は少女時代に戦禍に翻弄されたという。あのアンネ・フランクと同年齢だ。

◆彼女の言葉の中に、「自制心」についての言葉がある。彼女の母の言葉として。社会への警鐘だ。

I was given one view of life from my mother; Not going after others is shameful. Not controlling myself is also shameful.

(訳)母から一つの人生観を与えられました。他者を優先しないのは、恥ずべきことでした。自制心を保てないのも、恥ずべきことでした。

◆幼少期に戦禍の中で全てを奪われた、母娘。そのすべての不幸が「恥ずべきこと」から始まったとの指摘だ。「恥ずべきもの」とは、指導者・それに従う人、民衆の「失われた自制心」だ。

◆この「自制心」を端的に教えているイソップ童話がある。「肉をくわえた犬」の話だ。

肉をくわえた犬が橋の上から下を見ると、肉をくわえた犬がいるではないか。それを見た犬は、肉を奪ってやろうと大声で吠えた。とたんに、くわえていた肉は川に落としてしまう。下にいた犬は水に映った自分だったのだ。

◆ここに登場する犬には、自制心のかけらもない。だから、全て俺、俺のものと行動する利己主義。その結果、全てを失う。この話が教えてくれるのは、自分だけの利益や幸福を追求しているうちは、結局、自分一人さえ幸福にならないということだ。

◆この自制心のレベルが極端に下がっているのが、2022年夏、この現実の社会だ。まさに、弱肉強食の世界への逆戻りだ。第二次世界大戦と同じ空気が漂っていると語る人さえもいる。確かに厳しい世相である。ヨーロッパでの戦禍。世界と我が国をつなぐパイプとして期待された元首相の真昼の暗殺。コロナの7波。異常気象。

◆どこでも「SDGs」だった。錯覚だったのかもしれないが、曲がりなりにも、皆に平等で、皆が幸せで、皆が自分の思う通りに生きる世の中に少しでも近づいていたのが、ウクライナ侵攻前の世の中であり、コロナ禍前だったことに、今更ながら思い知らされる。失いかけているもの、既に失ったものの大きさに愕然とする。

◆しかし、もう一度。
Nothing is impossible, the word itself says ‘I’m possible’!

すてき

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