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耕田院の日常(22回目)山形県羽前大山駅

「疑心暗鬼」 2022/6/29「朝4時半の住職の話」

投稿日:2022年08月23日(火)
◆疑心暗鬼。「疑心、暗鬼を生ず」の略。疑心が起こると、ありもしない鬼の姿が見えるように、何でもない事まで恐ろしくなること。妄想にとらわれるほど強く疑うことである。疑心の念を継いだら、感情の連鎖の奴隷になってしまうのだ。シェークスピアが教えるではないか、かの三大悲劇「リア王」である。

◆「疑心、暗鬼を生ず」、「心が囚われ」、「絡みとられる」のは、人の心の弱さに原因がある。この弱い心で、「疑心の念」に「対峙」することなど無理である。

◆「対峙」するとは、「山などが向かい合う意味」と、「対立するもの同士がにらみあったままじっと動かずにいること」という意味がある。この場合は、にらみあったまま「疑いの心をどこまでも掘り下げる」ことである。しかし、「どこまでも、どこまでも掘り下げようとすること」がもう、不安と猜疑心でいっぱいの、「心が囚われ、絡みとられて」いる状態である。遂には身を滅ぼす「リア王」と同じである。執着である。

◆たからこそ、「心が囚われ、絡みとらないよう」に「心を保ちきろうと闘う」のではなく、「心を切り替えること」「ひとまず置いておく」ことが大事なのである。「疑心」を清々しく上手に「受け流してやる」のだ。そのために日頃、「疑心」貯めず心の整理をする方法を修め、鍛えておかねばならない。

◆人それぞれに方法があろう。

◆私が教えてもらったのは「羯諦(ぎゃてい) 羯諦(ぎゃてい) 波羅羯諦(はらぎゃてい) 波羅僧羯諦(はらそうぎゃてい)菩提薩婆訶(ぼじそわか) 般若心経」である。

◆この「羯諦 羯諦」以下の意味は、「智慧よ、智慧よ、完全なる智慧よ、完成された完全なる智慧よ、悟りよ、幸あれ」である。これを呪文のように、心を落ち着ける時、不吉な時、誰かが暗鬼になっている時、理由がわからず何故か不安な時、唱えよと。真言である。

◆もう一つは、いつも申し上げる通り、深呼吸だ。心を呼吸に向けるのである。心の不安定には、身体からアプローチするのだ。吐く息とともに、「疑心」を吐き出すのだ。「欠気一息」。胸から肚の奥底までたまっている息を全部吐き出し、新らたな息を吸いこむのだ。
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耕田院(山形県)

すてき

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