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耕田院の日常(14回目)山形県羽前大山駅

「料簡(りょうけん)が狭い 2022/7/2「朝4時半の住職の話」

投稿日:2022年08月15日(月)
◆何気ないことを言って、「ため息」をつかれたりすると「ムッと」して「かっと」なるのは、昭和のテレビドラマの親父の定番だ。まわりは、またかと思って、でも、親愛を込めての「ため息」なのだが、なかなか通用しない。そんな親父を周りは「料簡(りょうけん)が狭い」評した。

◆「料簡が狭い」とは、考え方が一方に偏っていること、自分以外の考え方を受け入れられなかったり、広い視野や心をもって考えられなかったりするときに使う言葉だ。

◆「料簡が狭い」の類語をみると、「心の狭い」「狭量な」「偏狭な」に始まり、「器の小さい」「心が狭い」「細かいことにこだわる」となる。さらには、「チャチな」「ちゃっちい」「チンケな」「ケツの穴の小さい」「みみっちい」と続き、「融通がきかない」となる。

◆この「料簡」とは仏教用語である。語源は「料簡法意」。(「料簡法意」(りゃんけん・ほうい)は、「ジャンケン・ポン」の語源と説があるそうだ。)

◆「料簡」は、「考え」とか、「思案」という意味で、「法意」は、「仏法のこころ」、「仏の教え」のことだ。つまり、「料簡」には、「仏の教え」に照らして物事を考えなければならないという意味がこめられている。

◆さて、昭和の親父の「料簡が狭い」は、「チャチな」「ちゃっちい」「チンケな」「ケツの穴の小さい」「みみっちい」だけの人間なのか。いや少し違う。むしろ、「融通がきかない」の方はぴったりな気がする。なぜならば、「融通がきかない昭和の親父の料簡」には、一本筋が通っているからだ。こうと思ったら後には引けないし、曲げられないし、譲れない料簡なのだ。それを「頑固」という。

◆「頑固」は、「仏の教え」で戒められている。だからこそ、怒鳴り散らしても、「親父」は、毎朝、毎夕仏壇や神棚に手を合わせているのだ。そこまでを引っくるめて、家族は「親父」を理解し、愛せていたのだ。それが、昭和のホームドラマだ。

◆令和の親父は、毎朝、毎夕仏壇や神棚に手を合わせているか!!
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耕田院(山形県)

すてき

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