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耕田院の日常(8回目)山形県羽前大山駅

「迷える仏」 2022/7/23 「朝4時半の住職の話」

投稿日:2022年08月07日(日)
◆クレーム社会である。不具合があればすぐ返品、苦情。ちょっとしたことだから「まあいいや」とか「胸にしまっておく」ことはしない。損得で考え、行動する。「黙っている」「我慢する」よりも、「言った者勝ち」の風潮だ。「相手を受け入れる」のではなく相手を「言い負かす」ことが、前にも増してもて囃されている。

◆こんな世の中だから、巷で言われるモンスターやクレーマーから、理不尽な「苦情」や「文句」を言われることもあろう。

◆そんな時は、以前も書いたことがあるかと思うが、相手のことを「仏の心をもった迷える仏」と考えみるのだ。そして、「仏の心をもった迷える仏」に惑わされている自分も、「迷える仏」と。

◆しかし、カタツムリのように殻に閉じこもってばかりでもいられない。逃げてばかりでは、物事は進まないこともあろう。以下対処法である。皆さま、とりあえず、カッとなったら「負け」だ。

◆「迷える仏(仏の心を持っているのだが)」が戦いを挑んできたら、まずは深呼吸。言いまかしてやろうなどはもっての他だ。上から目線と先制攻撃され、それを口実に叩かれるだけだ。ここで大切なのは常に「端的に短い言葉と低い声」と「本来は仏さまと寄り添う気持ち」を心がけることだ。

◆取り敢えず「寄り添う気持ち」は無理でも、是非試して欲しいのは、お腹に力を入れた「短い言葉と低い声」。もしも、相手の方よりも高い声や大声、早口になっていたら要注意だ。その時は、あなたも「迷える仏」に成り下がり、同じレベルで戦ってしまっているのだから。

◆相手の方が落ち着いたらば、自分もフーと一息。そして、感情にまかせて「迷える仏」にならなかった自分を褒めるのだ。そして、もし必要があれば、今度は相手の方と時間をかけて「今、こだわっている頑固な考え」や「偏見」を一緒にみつけられると尚よい。

◆別に酔ってもいないのに、「子どもが泣いて帰った」と若い先生に怒鳴り込む親。もう口にできないことや言えないことなどない。ど迫力だ。いつからこうなったのか。この「距離感」のなさ、変化に驚かされる。これが今の日本の国だ。

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すてき

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