白狐山光星寺は曹洞宗のお寺ですが、
神仏混淆のお寺でもある為、
曹洞宗には無い独特の行事や特色も持っております。
白狐山光星寺の歴史は下記の通りです。
貞観3年(西暦861年:平安時代)に、開基住宝波伝蜜公九師僧正という僧侶が東北の諸州を巡化中(各地をめぐり歩いて教えを広めること)に羽黒山に錫杖(しゃくじょう:僧侶が使用する杖)を留めていた際、東北の方向に一団の瑞雲が半空にたなびくのを見て、あの地に霊地がある。其処へ行きたいと思い、自ら所持していた十一面観音様に毎日祈りを捧げていた。
ある晩、夢の中に、青衣を着て白狐に乗ったとても美しい天女様が「我は貴僧の望んでいる霊地の守護神なる大弁財天である。貴僧の祈り続けた観音の携護によりこちらに参った。貴僧が浄業を修せんと望むなら、我が同体の身分なる陀枳尼尊天(だきにそんてん)の白狐を遣わせてその先導に従って参られよ。」
と言って消えていった。
数日後、白毛金尾の老狐がどこからともなく現れて、先導を請うた。
白狐の後に従って行くと、あの瑞雲のたなびきし森地へ着いた。
その森は、護国宇賀神王菩薩大弁財尊天の安座している霊場であった。
住宝僧正は、この地に持念仏となる十一面観音を本尊とし、大弁財天、陀枳尼尊天の三尊を祀ってお堂を建立しました。
僧正を導いた老狐も宇賀の森の深谷の中に隠れ住み、僧正に随従して守護した。
僧正もこの恩に報いんと長く老狐に眷属を扶持すべしと遺言して、
本日に至るまで1日8日10日15日17日23日28日には供物をお供えしております。
「白狐山略縁起」より
現在で約1100年以上の歴史を持つお寺です。
皆様とのご縁を心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願い致します。