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くまのたいしゃ

熊野大社のお参りの記録(1回目)
山形県宮内駅

投稿日:2022年11月25日(金)
参拝:2021年11月吉日

【出羽國 古社巡り】(過去の参拝記録)

熊野神社(熊野大社)は、山形県南陽市宮内にある神社。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。主祭神は伊弉冉尊、配祀神は素戔嗚尊、伊弉諾尊。熊野三山(和歌山県)、碓氷峠の熊野(群馬県・長野県)と並んで「日本三熊野」の一つとされる。

創建は不詳。社伝によると、平安時代の806年、平城天皇の勅命により紀伊国熊野権現の勧請を受けて再興したとされ、創建はそれ以前の国分寺建立の頃と推定されている。これとは別に、平安時代末期に平維盛により創建されたとする説もある。社伝では、1155年後白河天皇が即位の時に当社に天下泰平の祈祷を命じ、以後勅願所になったとしている。その後、伊達氏、最上氏、上杉氏など歴代領主の崇敬を受け、社領の寄進や社殿の整備がなされたとされる。神仏習合の時代には熊野三山と同じ「証誠寺」の寺号使用を許され、熊野修験の一大霊場として栄えた。明治時代になると、郷社に列しその後県社に昇格した。

当社は、JR奥羽本線・赤湯駅の北北西3kmの山の南麓にある。境内はかなり広く、境内南端の巨大な銀杏の木が迎えてくれる。階段を数十段登ると、社殿を中心にしたメインの境内に辿り着く。藁葺屋根の大きな拝殿は当社最大の特徴でもあり、みどころ。境内社の数も多いので、じっくり見て廻るとかなり楽しい。

今回は、山形県の旧県社、別表神社であることから参拝することに。参拝時は休日の午前中、このエリアの方々にとっては観光スポットとなっているようで、七五三の祈祷客の他、家族連れ、カップル、若者グループなど多くの参拝者が訪れていた。
熊野大社の鳥居
境内の南方300mの公道上にある<大鳥居>。
熊野大社(山形県)
境内南東端入口にある<大銀杏>。推定樹齢は900年。かなり立派で巨大。下を歩く人の背丈と比べると、その大きさがよく分かる。毎年11月だけ、ライトアップがあるみたい。
平安時代後期の前九年の役で源義家は当社で必勝祈願をし、後三年の役では家臣の鎌倉権五郎景政を使いとして必勝祈願をしたとされるが、この銀杏は景政の手植えしたものと伝わる。大銀杏の根本には<道祖神社>がある。
熊野大社(山形県)
銀杏の下の入口全景。周りのすべてが黄色に見える。(o^―^o)
熊野大社(山形県)
参道右側の茶店、「いちょうカフェ」。天気の良い休日の昼下がりで賑わっている。
熊野大社の手水
参道右側の<手水舎>。
熊野大社の手水
手水舎の背後にはモミジの飾りつけが。手水盤はモミジの葉でいっぱい。
熊野大社の狛犬
参道は左方向に90度折れ曲がり、境内まで数十段の階段が伸びる。眺めは壮観。
階段の麓左右に立つ、出雲構え獅子の<狛犬>はかなり大きい。
熊野大社(山形県)
階段途中左側にある<土社神社>。
熊野大社の末社
少し登って、階段途中左側にある<幸神社>。
熊野大社の末社
さらに登って、階段途中左側にある境内社群。左から順に<月山神社>、<湯殿山神社>、右奥は<大社神社>。
熊野大社の狛犬
階段を登り切ったところ、左側にある<狛犬>。
いつの時代のものだろう?他のどこでも見たことがない造形。良い感じ。
熊野大社の狛犬
階段を登り切ったところ、右側にある<狛犬>。
おっと、こちらは頭が崩れてしまっている。これも味かな。
熊野大社(山形県)
右の狛犬の後方、少し離れたところに見える<拝殿>。
熊野大社(山形県)
左の狛犬の後方に見える<鐘楼>、<社務所授与所>、<神楽殿>。
熊野大社の建物その他
鐘楼の<洪鐘(こうしょう)>。江戸時代前期・寛永三年(1636年)の銘がある大梵鐘。
熊野大社の本殿
とても印象的な外観の<拝殿>。江戸時代中期1787年の再建。桁行7間、梁間3間、南面中央3間向拝付、入母屋造草葺、向拝中央間向唐破風付入母屋造草葺。
熊野大社(山形県)
全国でも類似が少ない大規模拝殿。内部には仏間を備え、修験道場としての性格を備えた神仏習合時代の信仰形態をうかがわせる独自の形式。
熊野大社(山形県)
唐破風上の鬼瓦。
熊野大社の芸術
唐破風下の彫刻。出羽地方独特の形をした注連縄。
熊野大社(山形県)
<拝殿>正面。中央奥には「日本第一大霊権現」の扁額。
この日は七五三の昇殿祈祷が行われていた。
熊野大社(山形県)
拝殿と向かい合わせで建っている<神楽殿>。
熊野大社(山形県)
拝殿に向かって左手にある、表札のない境内社と<八幡神社(蟻王山八幡宮)>。
ここから境内西端に沿って境内社が多く建っているので順に見ていく。
熊野大社(山形県)
八幡神社の右隣(北側)にある境内社。表札はあるが読めない。
熊野大社の末社
拝殿左側の境内社。左から順に<愛宕神社>、<保呂羽(ほろは)神社>、<羽黒神社>、ひと回り大きいのは<菅原神社(文殊堂)>。
熊野大社(山形県)
菅原神社の前には、瑞垣で囲われた本殿、二の宮、三の宮の拝所がある。
写真は、一番左側(西側)にある<三の宮神社(那智宮)>の拝所。
熊野大社(山形県)
瑞垣内の<三の宮神社(那智宮)>の社殿。1626年以前の再建。
熊野大社の本殿
幣殿の後方、中央にある<本殿(熊野大社)>の拝所。
熊野大社の本殿
瑞垣内の<本殿(熊野大社)>。
熊野大社の建物その他
瑞垣内の一番右側(東側)にある<二の宮神社(若王子)>の拝所。
熊野大社(山形県)
瑞垣内の<二の宮神社(若王子)>の社殿。室町時代末期(16世紀)の再建。
熊野大社(山形県)
境内西端に戻って、本殿瑞垣の左側を奥まで進む。鳥居の扁額には「正一位稲荷大明神」とある。
熊野大社(山形県)
鳥居をくぐってすぐ左側にある石製小祠と石碑。左から順に<雷神社>、<大神宮>、<熊野山供養塔>。
熊野大社(山形県)
二番目の鳥居以降の扁額には「正一位 髙平稲荷神社(大明神/大神)」とある。
熊野大社の建物その他
稲荷神社の参道左手の<千手堂>。内部には石仏が安置されている。立看板では「国常立神」を祀るとある。
熊野大社(山形県)
境内北西端にある<髙平稲荷神社>。
熊野大社の本殿
髙平稲荷神社近くから見た<本殿>。
熊野大社(山形県)
本殿背後の彫刻の中に「三羽のうさぎ」を見付けると願い(良縁)が叶うとのこと。
自分も探してみたが、見つからない...(^_^;)
熊野大社(山形県)
本殿と幣殿の間の通路に戻って、二の宮神社の右隣にある<皇大神社>。
熊野大社(山形県)
幣殿の右側にある境内社群。左から順に<厳島神社>、<白山神社>、<義家神社>、<景政神社>。
熊野大社(山形県)
景政神社の右手にある<和光神社(虚空蔵堂)>。
熊野大社の末社
こちらは<東置賜招魂殿>。
熊野大社の本殿
景政神社近くから見た本社(熊野大社)の拝殿と幣殿。幣殿もすごく大きい。(;゚Д゚)
熊野大社の本殿
最後に、最も印象に残る<拝殿>全景。巨大な草葺屋根は迫力満点。(^▽^)/

すてき

御朱印

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惣一郎1269投稿

2020年1月から寺社仏閣巡りを始めた初心者です。東京在住です。
クルマとバイク、旅行が趣味なので、近くから遠くまで、精力的にお参りしています~♪

■2023年も引き続き、日本各地(目標:寺社巡りをしたことのない都道府県をなくす)を廻ってみたいと思っています~♪ (^▽^)/

①そろそろ<西国・坂東・秩父百観音巡礼>を結願したい。
  残りは和歌山県と、兵庫県日本海側、バイクで行ける近場の秩父。
②天孫降臨の<南九州>を巡る。
③いつかは廻ってみたい<四国八十八カ所巡り>。

(1月)東京都、熊本県、宮崎県、鹿児島県
(2月)福岡県、佐賀県、長崎県、徳島県
(3月)広島県
(4月)大阪府、兵庫県

■2022年は、良かった寺社を再訪しながら、日本各地(目標:47都道府県、実績:20都道府県)の寺社仏閣を廻ってみました(449寺社)。

東京都、三重県、岐阜県、愛知県、静岡県、山梨県、沖縄県、滋賀県、福岡県、長野県、
兵庫県、岩手県、埼玉県、長野県、北海道、富山県、青森県、福井県、佐賀県、山口県

■2021年は、寺院にも力を入れてみました(574寺社)。

①寺院は巡礼を中心に。西国三十三、江戸三十三、鎌倉三十三、秩父三十四、関東三十六、北関東三十六、関東八十八、東国花の寺百ヶ寺。
②神社は、引き続き延喜式内社、旧社格県社以上、総社、一国一社八幡宮、神社本庁の別表神社。
③関東なら鎌倉、やっぱり京都・奈良、チャンスがあれば憧れの熊野・四国・九州。

■2020年は、寺院も神社もよく分からないので、分かりやすそうな神社を中心に回り始めました(366寺社)。

①関東圏の延喜式内社 + 坂東三十三観音。
②関東以外に旅行に行くときは一之宮。
③チャンスがあれば、憧れの伊勢や出雲。

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