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虎ノ門金刀比羅宮のお参りの記録(2回目)
東京都虎ノ門駅

投稿日:2025年10月11日(土) 22時59分24秒
参拝:2024年11月吉日
虎ノ門金刀比羅宮に参拝。新橋駅前のSL広場で開催されていた競輪のイベントを見学したその足で、ふと思い立って足を延ばしました。新橋という街には用事で数ヶ月に一度ほど訪れる程度。世間で言う「新橋サラリーマン」の世界とはまるで別の人生を歩んでいる自分にとって、この街はいつ訪れても少し異国のような、賑わいの熱気を感じる場所です。そういえば、新橋でお酒を飲んだ記憶は生涯で一度きりでしょうか。その一度も、どこか落ち着かないまま過ぎていったような気がします。

そんな新橋の喧噪を後にして、虎ノ門までは徒歩圏内。地下鉄に乗ってもあっという間ですが、街の空気を感じながら歩くにはちょうど良い距離です。新橋と虎ノ門は地図上ではほんの目と鼻の先ながら、街の雰囲気はがらりと変わります。オフィス街の中にあっても、虎ノ門金刀比羅宮の一角は静謐で、時間がゆるやかに流れているようです。

境内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、都心の神社としては珍しいほど立派な社殿。磨き上げられた朱の柱と、重厚な屋根の曲線。その姿はまるで都会のビル群に埋もれることなく、自らの存在を誇示しているかのようです。社紋には、金色に輝く「◯に金」の意匠。金毘羅信仰を象徴するこのマークを見ると、初めて四国を訪れた際の記憶が鮮明に蘇ります。あのとき、本宮への長い石段を登りながら見上げた金刀比羅宮の社殿。そのとき感じた達成感と清々しさが、今も心の奥に残っています。

都会のど真ん中にありながら、どこか四国・讃岐の空気を感じさせる虎ノ門金刀比羅宮。喧騒と静寂、現代と伝統が交錯する空間に立つと、不思議と心が落ち着きます。短い時間ながらも、足を運んで良かったと素直に思える参拝となりました。
虎ノ門金刀比羅宮(東京都)

すてき

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