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はなぞのじんじゃ

花園神社のお参りの記録(1回目)
東京都新宿三丁目駅

投稿日:2025年09月24日(水) 07時14分31秒
参拝:2011年8月吉日
東京都新宿区新宿に鎮座する花園神社。地下鉄新宿三丁目駅から徒歩およそ5分、JR新宿駅からは徒歩10分ほどの距離にあります。御祭神は倉稲魂命、日本武尊、受持神。社号から「稲荷」の文字は失われましたが、かつては稲荷神社と称されていた歴史的経緯があり、今もその面影を随所に感じ取ることができます。創建は1590年以前と伝わり、大和国吉野山から勧請されたといわれています。

境内へは靖国通り側と明治通り側の双方に鳥居が一基ずつ設けられており、それぞれの道筋から異なる趣で神域へと足を踏み入れることができます。今回は靖国通りに面する鳥居をくぐりました。目の前を絶えず人や車が行き交い、夜になればネオンが輝く繁華街のただ中にあって、朱色の鳥居はひときわ存在感を放っています。参道へ足を進めると、背後には賑やかな喧騒がありながらも、境内には穏やかな空気が漂い、まるで結界をくぐったかのように空気感が一変しました。

参道脇には草木が植えられ、都会のビル群の隙間に守られるように息づいています。昼間は参拝者や観光客が絶えず行き交いますが、それでも境内には静謐さが漂い、訪れる者の心を落ち着かせます。手水舎で手と口を清めると、身も心も新たに引き締まる思いがいたしました。

やがて石段の上に鮮やかな朱色の拝殿が姿を現します。そのたたずまいは、周囲を取り巻く高層ビルの景観とはまったく異なる世界を切り拓き、まるで島のように屹立しています。日差しを浴びて鮮烈に浮かび上がる朱色は、現代の新宿の喧噪に負けることなく、逆にその対比によって一層際立って見えました。拝殿を仰ぎ見る瞬間、都会のただ中にありながら神聖な空間が確かに息づいていることを強く実感し、胸が自然と高鳴りました。

近づくにつれて拝殿の装飾や細部が目に入り、その美しさと荘厳さに圧倒されます。ここが古くから地域の人々の信仰を集めてきた場であり、同時に現在も新宿という国際都市を訪れる多くの人々に開かれた場であることを思うと、その存在意義の大きさを感じずにはいられませんでした。参拝のために石段を一歩ずつ上るたび、俗世と聖域の距離をゆっくりと超えていくような感覚を覚え、都会のただ中にあっても「祈りの場」としての神社の本質に触れることができたように思います。
花園神社の本殿・本堂

すてき

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