明治神宮のお参りの記録(1回目)
東京都原宿駅

東京都渋谷区代々木神園町に鎮座する明治神宮。参拝に向かうにあたり、都営地下鉄大江戸線の代々木駅で下車し、駅前の松屋に立ち寄って軽く食事を済ませました。その後、代々木駅から最寄りとなる代々木口の大鳥居をくぐり、本殿へと足を進めます。まだ朝の7時を少し過ぎた頃。空気は澄み渡り、木々の緑が静かに揺れていて、喧騒の東京にあって別世界に足を踏み入れたような感覚を覚えました。東京マラソンのスタートには十分な時間があり、心にもゆとりが生まれます。

本殿にて一日の安寧と心身の健やかさをお祈り申し上げました。実のところ、前日から体調が優れず、楽しみにしていたフレンドシップランは無念のDNSとなってしまいました。それでもエントリーフィーを納めている身として、当日こうして早起きし、明治神宮へ参拝に来られたこと自体が小さな奇跡のように思えます。単なる気力だけではなく、背中を押してくれる何かに支えられてここまで辿り着けたのだと、感謝の念が自然と湧いてまいりました。

普段であれば、初詣の際には人で埋め尽くされる明治神宮。しかしこの時間帯は驚くほど人影がまばらで、広大な参道や境内がゆったりとした静寂に包まれています。かつて日本一の初詣客数を誇る神社であっても、訪れる時刻によってこれほどまでに表情を変えるのかと、今更ながら新鮮な驚きを覚えました。人の波に揉まれることなく、心地よい余白を享受できるのは大きな恵みです。

これからスタート地点へと向かう道のりも、慌ただしさに追われることなく、むしろ時間を持て余すほどの余裕があります。その安心感は、走る前の緊張を和らげ、前向きな気持ちへと導いてくれるように思えました。今日という一日が、自分にとって静かに、そして穏やかに流れていくことを願いながら、境内を後にしました。