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たなしじんじゃ

田無神社のお参りの記録(7回目)
東京都田無駅

投稿日:2025年10月10日(金) 18時42分47秒
参拝:2025年10月吉日
田無神社は、西東京市田無町に鎮座する由緒ある神社で、地域の守護神として古くから人々の信仰を集めてきました。今回の参拝は、日がすっかり沈み、境内全体が夜の帳に包まれた時間帯でした。昼間に訪れるときとはまるで異なる静けさが広がり、石畳を踏む足音が自分の呼吸とともに響くほどの静寂。その中で、ほのかに灯された灯籠の光が、まるで夜の闇をやさしく押し返すように境内を照らしていました。

しかし、その夜の田無神社には、いつもの厳かな静寂とは少し違う活気が漂っていました。というのも、翌日――令和7年10月11日から二日間にわたり、田無神社の例大祭が執り行われる予定なのです。普段であれば扉が閉じられているはずの拝殿の扉は、この時間にもかかわらず開け放たれており、社務所のあたりからは神職の方々の声がかすかに聞こえてきます。その声は朗々と響く祝詞ではなく、どこか実務的で、翌日からの行事に備えての最終確認や段取りを話し合っているようでした。

境内を見渡すと、神職の方が灯りを頼りに拝殿前や参道のあたりを忙しなく行き来している姿が目に入ります。その姿には、明日の本番を目前に控えた緊張感と、年に一度の大祭を成功させようという責任感とが滲んでいました。こうして表に見えないところで準備を重ね、地域の人々が安心して祭りを楽しめるよう支えている方々の存在こそ、まさに神社という場を生かし続けている縁の下の力持ちなのだと、改めて感じさせられます。

同時に、そんな光景を見つめながら、ふと俗っぽい思いも頭をかすめます。「ああ、神職の方々も今日は遅くまで残業か」と。信仰の世界と現実の労働観とが交錯するような、不思議な感情に包まれました。神々に仕える厳粛な役職でありながら、人として同じ時間の中で働き、疲れ、そして責任を果たす姿に、妙な親近感すら覚えます。

夜の田無神社には、静寂と熱気、神聖さと人間味、その両方が同居していました。明かりのともる拝殿を背に一礼しながら、この神社が明日からの二日間、地域の中心として大いに賑わうことを思い浮かべつつ、私はゆっくりと鳥居を後にしました。
田無神社(東京都)
田無神社(東京都)
田無神社(東京都)
夜の田無神社、例大祭前日の拝殿
田無神社(東京都)
神楽殿

すてき

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