専西寺

東京都 白山駅

専西寺（せんさいじ）は、東京都文京区向丘に位置する真宗大谷派の寺院で、山号は一向山、院号は富明院です。開山は釋正入（1656年寂）で、開基は青木勘次郎（1651年歿）とされます。元々は寛永3年（1626年）に湯島で創建され、その後何度かの火災や移転を経て、現在の場所に落ち着きました。特に元禄5年（1692年）には再建が認められ、駒込に寺院を再興しました。

●専西寺の縁起

専西寺は、もともと湯島に創建され、開山は釋正入、開基は青木勘次郎です。1626年に湯島で開山し、浄土宗の寺院として信仰を集めました。しかし、1682年に天和大火により一度取り潰され、再建が認められるまで数年を要しました。1692年、徳川綱吉の十三回忌法要をきっかけに再建許可が下り、駒込に寺院を再興。その後も火災に遭いながらも、享保3年（1718年）に現在の地に移転し、長い歴史を持つ寺院となりました。

●専西寺の歴史と再建

専西寺の歴史は、最初に開山された1207年に遡ります。専西坊によって設立された草庵が起源で、その後、時を経て江戸時代の1627年、釋正入が湯島に寺を移し、「一向山専西寺」として新たに開寺されました。しかし、1682年の火災後に寺号が取り潰され、代々木の正春寺に移転しました。その後、1692年には専西寺再建の許可が下り、駒込に再興されました。享保3年に再び類焼し、翌年、現在地に移転してきました。

●専西寺の復興と現代

戦火により堂宇が焼失した後、専西寺は復興に取り組みました。昭和31年（1956年）には鉄筋コンクリート造の本堂が完成し、昭和42年（1967年）には木造の庫裡が完成。さらに、平成18年（2006年）には本堂の修復が終わり、現在の姿に至っています。

仏塔のある本堂が印象的なお寺で、境内がきれいに手入れされています。

大林寺のお向かいです。