【デザインのポイント】
12月8日は、おしゃか様がおさとりを得られた日です。
それを記念する成道会(じょうどうえ)をテーマに御朱印をつくりました。
・絵は印刷、文字は手書きです(副住職作)
【御朱印にこめた想い】
小さな国の王子として生まれたおしゃか様は、贅沢の極みを体験して育ちますが、心は満足できませんでした。
その後、「生老病死 しょうろうびょうし(この世に生まれること、老いること、病気になること、死ぬこと)」の苦しみから抜け出したいと出家。僧侶となり、あらゆる苦行に打ち込みますが、やはり満足は得られず、さとることはできませんでした。
自分を甘やかしすぎてもだめ、厳しすぎてもだめ。たどり着いたのは極端に行くのではない、中道(ちゅうどう)という考え方。
そこに至るきっかけとなったのが、たとえば弦楽器の逸話。
琴は弦が緩んでいても張りすぎていてもいい音が出ないという気づきであったり、
また、断食修行中に受けた、村娘スジャーターからの乳がゆの供養。
ここでも、体を傷めつけるだけでは覚れないとの気づきを得たりしています。
断食をやめ、栄養をとって体力を回復させてから木の下で瞑想を行い、ついにさとりが開かれます。
それから初めて説法をおこなったのが、北インドにある鹿野園。
修行仲間5人を相手に教えを説きましたが、鹿も一緒に聞いていたかもしれません。
左上に描いてある法輪 ほうりんは、元は投げて使う武器。
車輪のように回ってどこへでも行き、人の迷いや悪い思いを打ち払うものとされ、おしゃか様の教えである「法」を説くという意味を持つもの。仏教のシンボルでもあります。
執着を捨て中道を行くというのが、苦しみからぬけだす考えであり、仏教の教えです。
こういったことをわたしたちが享受できるのも、おしゃか様がおさとりを得たからこそのもの。
この日をお祝いする意味で、今回の御朱印をつくりました。
【頒布期間】
2022年12月1日~12月31日
【受付時間】
午前9時~午後5時
【頒布場所】
傳法院 寺務所
【初穂料 / 納経料】
800円也
【参拝される方へ】
書き置きのみです
サイズ A5 御朱印帳見開き2ページ分
御朱印帳2ページ分の大きさの書置き御朱印。
半分に折り、のりなどで御朱印帳に貼っていただくか、
クリアファイルなどにそのまま保管ください。
折らずに貼れる、見開きサイズの御朱印帳もいろいろ市販されていますので、探してみてください(こちらでの取り扱いはありません)。
郵送頒布の際は、「奉拝」の部分を「遥拝」とお入れします。
【郵送対応について】
郵送でも御朱印を頒布しております。
郵送のお申し込みはこちら▽(12月1日より)
https://denpoin.shop-pro.jp/