さかきじんじゃ
あなたのサポートが必要です〈特典あり〉
東京都のおすすめ2選🌸
おすすめの投稿
《ミックジャギーの神社探訪 2》【挨拶が肝心】の巻
......
......
「鳥居君、明けましておめでとうございます!」
「あ、どうも、明けましておめでとうございます..
やけに気合い入ってますね、ジャギーさん」
「挨拶だよ!挨拶が肝心なんだよ!鳥居君」
「あ..はい。まあ、そうですよね」
「おめでとう!アパガード」
「...よく解りませんけど..
ジャギーさん。新年最初の神社探訪はこちらの榊神社にお邪魔しますよ」
「いい神社だよねぇ..この辺りには、これくらいの大きさの素晴らしい神社が集まってるんだよ」
「ああ、確かにそうですよね。では、不安を感じる事が多い今の時代を、安定した気持ちで乗り切る為、早速、お参りしましょう!」
「そうだな!...
確かに不安な要素が多い時代だね」
「では、お邪魔します!」
「失礼します!」
「因みに、ジャギーさんが今、一番不安に感じてる事って何ですか?」
「それは、聞くまでもないだろうけどさ..
皆さんと一緒だと思うよ」
「ああ、大体の想像はつきますけど..」
「やっぱり、皆さんが感じてる不安って言えば、ホトカミの投稿数ランキングで、ジンジャーさんが2位から3位に転落するんじゃないかって事だろうな」
「なんの話なんですか!そんな事、誰も気にしてないですよ!」
「いや、今、3位の方が凄い勢いで投稿しててさ..」
「知りませんよ、そんな事!ジンジャーさんだって気にしてないですよ!」
「そんな事無いだろう..
家の近所の子供会でも、その話題で持ちきりだったぞ」
「そんな訳ないでしょうが!
何で子供達がジンジャーさんの事を知ってるんですか、まったく....もう、いいからお参りしましょう!」
「おっ!鳥居君。珍しいな..
お参りの作法だってさ」
「え?..ああ、あんまり見かけないですよね」
「ジャギーさん、お参りの時『住所氏名を申し上げる』って書いてますね」
「へえ..たまにそういう話聞くけど、神社に書いてあるのは初めて見たな..」
「じゃあ、手水舎で清めましょう」
「そうだな」
「ジャギーさん、粋な手水鉢ですね」
「本当だなぁ」
「ジャギーさん、拝殿も素晴らしいですね」
「いや、本当だね」
「じゃあ、住所氏名も申し上げましょうか」
「そうだな..
神様が部屋にいらっしゃる時、迷うかも知れないもんな」
「多分、そういう事じゃないと思いますよ」
「では、⚫⚫⚫区⚫⚫ ⚫-⚫-⚫⚫の⚫05号室に住んでおります、ミックジャギーと申します..あ、ちょっとアパートが判りづらいかも知れないので、ロ⚫ソンの脇の細い道を入っていただいて..」
「あの、ジャギーさん、心の中でお願いします」
「ああ、そうか..
本日はお参りさせて頂き、有り難うございます!」
「有り難うございます」
「よし、住所も申し上げたし、万全だな!」
「そうですね....ジャギーさん、新たな気持ちになりますね」
「そうだなぁ..じゃあ、新年だから、お年玉の代わりに皆さんのためになる様な話を一つ..」
「えっ...あの、それ本当に、ためになる話なんですか?
去年、そう言って、福袋から『にしきのあきら』の写真集が出てきた話、聞かされましたけど」
「え?そんな話したかなぁ..」
「間違いなく、してましたから」
「じゃあ、今年は俺が新大久保という街で働いていた時の話をしよう」
「あ、はい」
「その新大久保の近くに新宿二丁目という独特な街があってさ..」
「あ、あのジャギーさん!別の話の方がいいと思いますよ!新年らしい爽やかな話がいいですよ」
「え?これも爽やかな話なんだけどなぁ」
「新年なので、家族で楽しめる話がいいんじゃないでしょうか?」
「そう?じゃあ、【挨拶がいかに大事か】という話にしようか」
「お!素晴らしいですね!子供の道徳心を育てる意味でも、是非、その話を皆さんにして下さい!」
「じゃあ、ひとつ..
これも俺が新大久保で働いてた時の話」
「はい」
「その頃の俺はいつも昼ご飯を、食券を買うM屋で食べたんだよ」
「あ、はい、M屋ですか」
「でも、M屋も少し飽きてきたんで、たまには別の店に行こうと思って、ある日、近くのカレー屋に行ったんだ」
「あ、はい」
「その店は食券ではなく現金で払う店だったんだけどさ、俺はずっと食券のM屋に通ってたから勘違いしてさ、食べ終えたら『ご馳走さま』と店員に声を掛けて、お金を払わずに店を出てしまったんだよ」
「え、まずいじゃないですか」
「そしたら店員が凄い勢いで俺を追いかけてきてこう言ったんだ」
「なんて言ったんですか?」
「【【ちょっと、お金払って下さいよ!】】」
「それで、どうなったんですか?」
「それで、俺は『あ!すみません。忘れてました』って、お金を払って済んだワケ」
「??..あの、ジャギーさん..
それのどこに教訓が込められてるんですか?」
「青いな、鳥居君!
もし俺が『ご馳走さま』と挨拶しなかったら、食い逃げだと思われて通報されてたはずだぜ!」
「...ああ、そうですかね..よく解らない話でしたけど..」
「まったく青いな、君は。挨拶だよ、挨拶!
挨拶が肝心なんだよ!挨拶に救われたんだよ!」
「あ、はい..それは解るんですけど..
まあ、『にしきのあきら』の写真集よりはマシだから、よしとしましょうか」
.......
.......
「ジャギーさん、こちらの稲荷神社にもご挨拶しましょう」
「そうだな、挨拶だよ、挨拶!」
「お!こちらの手水鉢もいいな!」
「本当ですね」
「本日はお参りさせて頂き、有り難うございます!」「有り難うございます」
「ジャギーさん、これで新年も良いスタートになりましたね」
「間違いないね」
「では、失礼しました!」「失礼しました」
............
「あ!しまった..間違えた」
「どうしました?ジャギーさん」
「あ、まあ、しょうがない..」
「大丈夫ですか?」
「ああ、帰ろう」
「はい」
.........
.........
.........
.........
深夜..
ミックジャギーの部屋
【【【おい!ミックジャギー!起きなさい!】】】
「......え...
なんだ.....
......あの、あなたは...
もしかして...」
【【 そこ、ロ⚫ソンじゃないだろう!ヨンクスだったぞ!迷っちゃったよ 】】】
「.......あ...そうなんです...
間違えちゃって..」
.......
.......
.......
.......
.......
「夢か...」
【つづく】
《よゐこのみんなへ》
【鳥居クグル】と【鳥居クグルの神社写真】もチェックしてね!
プロフィールのリンクをクリック!
歴史
景行天皇の御宇四十年(110)日本武尊が、勅命により東国の鎮定に下向の折この地に国土創成の祖神である皇祖二柱の神を鎮祭し、自ら奉持した白銅の宝鏡を納め国歌鎮護の神宮とした。古来より「第六天神宮」と称され公武衆庶の崇敬を受けてきた。明治六年榊神社と改称した。
最新の限定御朱印情報が届く!
御朱印メルマガを受け取ろう
利用開始をもって利用規約・プライバシーポリシーに
同意したものとみなします。
ホトカミで困ったこと、不具合のご報告はこちらから
お問い合わせ
4
0