宗林寺

東京都 千駄木駅

正式名：妙祐山宗林寺
東京都台東区谷中にある日蓮宗の寺院。
徳川家康に仕えていた斎藤宗林が開基となり、舟守祖師を本尊として駿府に創建した。
徳川家康の江戸入府に伴い、慶長年間に神田昌平橋外に寺地を与えられ移転し、その後、上野東寺町へ、更に元禄14年に現在地へ移転した。
江戸期には本所法恩寺、浅草幸龍寺とともに本国寺末頭録所三ケ寺の一つに数えられ、多くの末寺・塔頭を擁していた。

東京都台東区谷中に位置する宗林寺（そうりんじ）は、日蓮宗の寺院であり、妙祐山と号しています。この寺院は、舟守祖師を祀っており、江戸時代には本圀寺の末寺です。

●創建の歴史

宗林寺の創建は、徳川家康に仕えた茶師、斎藤宗林が駿府で行ったことに始まります。彼は、江戸開府に伴い、慶長年間に神田昌平橋外へ移転し、その後上野東寺町を経て、元禄14年（1701年）に現在の谷中の地へ移転しました。

●舟守祖師の信仰

宗林寺の本尊である舟守祖師は、日蓮上人が伊豆へ流刑になった際に、船守弥三郎の家で助けられたことから、その感謝の意を込めて与えられた祖師像です。舟守祖師は江戸十大祖師の一つとして信仰され、特に疫病退治の守護神として多くの信者に敬われています。

●寺院の特徴

宗林寺の境内は、広大で静かな環境に恵まれており、歴史的な建物が点在しています。寺の南には、築60年の木造アパートを改修したカフェやギャラリー「HAGISO」があり、地域の文化的な交流の場ともなっています。また、寺院内には多くの末寺や塔頭が存在し、かつては本所法恩寺や浅草幸龍寺と共に、本圀寺末頭録所の一つとして栄えていました。

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