上野東照宮のお参りの記録(1回目)
東京都京成上野駅

上野東照宮は、1627年に創建された東京都台東区上野恩賜公園内に位置する神社です。東照宮は、徳川家康公（東照大権現）を神として祀る神社で、日光や久能山など全国に広がっています。特にこの神社は、出世、勝利、健康長寿に特に御利益があるとされ、地域の人々から深く信仰されています。

●建築の魅力と文化財

上野東照宮の主な見どころは、その豪華な建築物です。金色殿と呼ばれる社殿は、戦争や地震にも耐え抜き、江戸初期の貴重な建物として国の重要文化財に指定されています。この社殿は、1651年に徳川家光によって改築されたもので、金箔がふんだんに使われた装飾が特徴です。内部は文化財保護のため非公開ですが、外観からもその美しさを感じ取ることができます。
また、社殿の近くには、狸の木像をご神体とする栄誉権現社があり、受験や就職の成功を願う人々に人気があります。

●歴史的背景

上野東照宮は、藤堂高虎が家康の遺志を受けて創建しました。家康は、1616年に亡くなる際に、自らの魂が鎮まる場所を作るよう遺言を残したと伝えられています。そのため、上野東照宮は家康を祀る特別な場所となっています。
上野戦争や関東大震災、さらに第二次世界大戦の空襲を経ても焼失を免れたことから、この神社は「強運の神様」としても知られています。

●文化と行事

境内には、牡丹やダリアを展示するぼたん苑があり、春や秋には祭りが行われます。