愛宕神社（里宮）

栃木県 田沼駅

愛宕神社の里宮になります。

鳥居の横に「蛙鳴かずの池 能忍地」と刻まれた石碑があります。神社の東側にはかつて径5mぐらいの池があり「蛙鳴かずの池」と呼ばれていました。
この池は白っぽく濁りぎたぎたした感じの水で、鉄分を含んだ強い硬水だったといわれています。現在の総合運動場プールのあるところから、北に入った沢の辺りでにじみ出た水が流れ出てこの池に入っていました。明治時代にはこの水を沸かして温泉を営業していた者がいたとも♨

また蛙鳴かずの池には次のような口頭伝承があるそうです。

『この池にはたくさんの蛙が住み着いていて、毎年夏になると毎晩のように蛙が鳴き、近くの人々は安眠を妨げられうるさくて仕方がなかった。いろいろと方法を講じたがさっぱり効果がなく困りきっていた。ある時、歌人を呼んで蛙が鳴かなくなるよう歌を詠んでもらうと、蛙がいても一匹も鳴かなくなった。そのため「蛙鳴かずの池」といわれるようになった。』

しかし、歌を詠んだ歌人を知る人はおらず、歌の記録もないそうです。硬水のため最初から蛙はいなかったのではないか？とも。不思議ですね🤔

神社の裏手には地蔵院という庵もあり、千体地蔵尊が安置されていましたが、総合運動場が建設される際に壊され、白竜たん墓地の西に改築されたとありました。

愛宕山参道に千体地蔵尊の案内看板がありましたが、今回は立ち寄りませんでした。
ストリートビューで見たら、墓地の奥の方に白い鳥居を発見してしまい、どなたが祀られているのかとても気になる…！お参りしておけばよかったな〜😂

この日行った寺社は、全て田沼町の北側にある愛宕山周辺でしたが、愛宕山にも名前の通り愛宕神社があります。

山頂に本宮（山宮）があり、麓の田沼総合運動場に小さな里宮があります。
由緒にあるように、佐野氏初代の佐野成俊公が、愛宕山の麓の白竜たんという池で白竜神と会い、そのお告げで山頂に祀ったという神社。
白竜たん💕　・・・いや、なんかRPGとかに出てきそうなドラゴン美少女とかじゃなく、マジで「たん」の部分はひらがななんですよw

ちなみにこの白竜たんという池、残念ながら現在では消滅してしまったそうで・・・オイ！「日照りが続いても絶対に渇かない不思議な池」じゃなかったのかよ😅www
ただ小学生の頃なんですが、この辺りにあった池に一度釣りに来た記憶があるんですよね・・・あれが白竜たんだったのかな？(｡-ω-)ｳｰﾑ

愛宕神社といえば火の神 軻遇突智命ですが、なぜ水神と思われる白龍権現を愛宕神社として祀ったのかも謎❓️🔥🐉　この神社、祭神について他にも不思議なことがあるので後程また取り上げます。

今回は里宮だけ拝んで帰るつもりでしたが、そういえば愛宕山って一度も登ったことがないな😲⛰️と山を眺めてるうちになんだか無性に登りたくなったので、このあと登拝することにしましたw
どうも数日前に湯殿山登拝に失敗したのが心のどこかに引っ掛かってたみたいですね😅　高さもほぼ同じくらいの山だし。