まつえじょうざんいなりじんじゃ
松江城山稲荷神社のお参りの記録一覧(2ページ目)
主祭神として「宇迦之御魂神」、「誉田別尊」を祀り、城山公園内の北の丸北方に位置する小高い丘(宮山)の上に鎮座する神社です。徳川家康公の孫にあたる松平直政公が藩主として入国した翌年の1639年に藩内の安穏と繁栄を祈念して創建されました。現在の本殿は1812年に建立されています。400体以上もの狐が奉納され、名工と言われる小林如泥作の木狐等も社蔵されています。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が松江滞在中、散歩でこの稲荷神社を訪れていたとされ、境内を囲む石の狐を大変好んでよく訪れていたといいます。特に随神門のそばにある一対の狐像を非常に愛でていたのだとか。
また、この稲荷神社は日本三大船神事である松江市指定無形民俗文化財のホーランエンヤでも有名です。
松平直政公が入国してから10年目の1648年は天候不順で不作となり、これに心を痛めた直政公は、稲荷神社の御神霊を船渡御によって出雲郷(あだかえ)にある阿太加夜神社に移し五穀豊穣の大祈祷を行わせたところ、祈願が成就したことから10年目毎(式年といいます)に御神幸が行われることになりました。以降10年に1、度城山稲荷神社式年神幸祭(式年祭)として開催され、これが通称ホーランエンヤと呼ばれる祭りになります。大阪天満宮の天神祭、厳島神社の管絃祭とともに日本三大船神事のひとつとされています。
いまでも小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が愛した狐像は神社で見られますし、10年に1回開催されるホーランエンヤも続けられています。古の面影を現代でも触れることができるって素晴らしいですよね。
鳥居と参道
手水舎
参道と随神門
拝殿
拝殿内
本殿
本殿
八雲がお気に入りだった石狐
石狐のみなさん
石狐のみなさん
国宝になった松江城に隣接しています。初代藩主であった松平直政によって勧請されたと言われていますが、これを安来の意多伎神社から分霊したという人もいます。わかっていません。
この神社とかかわりが深いのが小泉八雲=ラフカディオ・ハーンです。
日本に来てまもなく松江の学校の教師として赴任した八雲は、松江で結婚し「小泉八雲」という日本名を付けます。八雲が新婚時代を暮した家もスポットとして公開されていますしお隣の記念館では八雲について学ぶことが出来ます。そして良くこの城山稲荷へ出かけては、たくさん置かれている狐を見ていたようです。
中でも八雲が気に入っていた狐がいて、とても穏やかな顔で今も出迎えてくれます。
松江城は多くの人でにぎわっていますが、ここに来ると突然静かになるという。
ぜひ城山稲荷もお参りしてほしいものです。
松江城から裏手を抜けて城山稲荷を超えると武家屋敷(=塩見縄手:八雲の住居跡などがあるエリア)に出ることも出来ますので、いい散策コースになると思います。
小泉八雲が気に入っていたきつね様です。
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