蔵福寺のお参りの記録(1回目)
滋賀県五箇荘駅

本堂の御本尊は子安地蔵菩薩立像で平安後期の作である。像高は77CMで脇侍には掌善童子と掌悪童子を祀り地蔵三尊が厨子内に安置する。
常にはお厨子の扉は閉ざされているようですので要確認となります。
ご利益として名前の通り安産と子供の成長を見守り町内の六地蔵の第1番となり地獄道を救済する御仏である。御詠歌には「たのみある　御寺(みてら)ぞ世々の　たから藏(くら)　あまねくすくう　徳(のり)は月(つき)ほし」とある。
２番は北町屋にある地蔵堂で御詠歌には「友(とも)とちの　そくをつらねて北町屋(きたまちや)　めくる佛(ほとけ)の　みゑひとうとき」
３番は山本にある地蔵堂で御詠歌には「いとけなき　さかりも老(おい)も　このきのみの　御手(みて)にひかるゝ　のりの道(みち)はし」
４番は平坂にある地蔵堂で御詠歌には「六(むっ)つのつじさま　よひくらす児子(ちご)までも　たらちねみなに　すくふ御(み)ほとけ」
５番は清水鼻にある地蔵堂で御詠歌には「北南(きたみなみ)に　しも東(ひがし)もひかりにて　浮世(うきよ)をてらす　御寺(みてら)たのめよ」
６番は塚本にある地蔵堂で御詠歌には「めくり初(そ)めむ　すぶちきりの　いと長(なが)く　引(ひ)かれ行(ゆ)く　御佛(みほとけ)のくに」

六地蔵を巡る信仰は古くは享保７年（１７２２年）とあり約３００年の歴史がある。蔵福寺を中心に人々が地蔵菩薩に救いを求めてきた信仰心の厚さが伺える。

六地蔵巡礼一番の御本尊さま

毘沙門天（別名多聞天）を祀り、北町屋大群神社（おおこうりじんじゃ）の北側も守るお堂となっている。毘沙門天立像は38.5CMの尊像で寅年にご縁あり年に２回御開帳をしている。次回御開帳予定は令和７年６月14日（土）午後1時30分より当山縁者と共に法要をする。