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立志神社の日常(6回目)滋賀県三雲駅

【古代米(赤米・黒米)のお田植え祭】

投稿日:2021年05月30日(日)
立志神社では、毎年5月に境内の神饌田で古代米(赤米・黒米)の苗を植えています。

古代米とは、日本で稲作農業が始まった古代から栽培されていた、稲の原種の特徴を受け継いでいる米のことです。

そして、今回植えた古代米の種類は、赤米と黒米の2種類です。

赤米・黒米とは、読んで字のごとく、収穫できるお米が赤色と黒色なんです!

なぜお米に色がついているかというと、赤い色素(タンニン)と黒い色素(アントシアニン)がお米に含まれているからです。

タンニンやアントシアニンは、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種として「老化」や「動脈硬化」などを予防するアンチエイジング効果があることで最近特に注目されています。

実際に赤米・黒米の特徴として、白米に比べて、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれており、ポリフェノール効果から抗酸化作用があるといわれています。

それでは、そんなに栄養価の高いお米なのに、なぜ現在ではあまり口にする機会が少ないのでしょうか?

それは、赤米・黒米の稲の性質が関係しています。

品種改良された現在の米に比べて、赤米・黒米の稲は背丈が長くのびるため、稲が倒れやすく、安定した収穫や品質が確保できません。

そのため、白米に比べてどうしても生産量が少ないのですが、健康志向の高まりから最近ではスーパーやインターネットで多く見かけるようになりました。

しかも、普段炊いている白米に赤米・黒米を1割程度混ぜるだけで、高い栄養価と赤飯のような色合いを楽しむことができるので試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに当社では11月23日の新嘗祭(にいなめさい)に、収穫を感謝して、その年にとれた赤米・黒米を奉納しています。

その後、農家の氏子さんにご協力いただいて精米し、少量ではありますが氏子の皆さんに収穫した赤米・黒米を頒布しています。

写真はお田植え祭の様子です。

今年も荒々しい雨風の災いなく、好天に恵まれて稔りの多い秋が迎えられますようお祈り申し上げます。
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